クレジットカードをどれだけ使っているかをチェックするために「利用明細」が用いられています。
これまでは、毎月決められた日に郵送されてくる「紙明細」が一般的でした。しかし、WEBサービスが充実してきた現代では「WEB明細」の人気が高まっています。
これは、月々の利用明細をメール、もしくはWEB上で確認できるサービスです。印刷する手間や郵送するための費用が必要ないので、クレジットカード会社によってはWEB明細に切り換えることでポイントが加算されるなどの得点が得られることがあります。
また、ログイン方式でいつでもWEB明細が閲覧できるクレジットカードの場合だと自分の好きなタイミングで好きなように、好きなだけチェックできるのも魅力です。
このように、メリットが多いと思われがちなWEB明細ですが、人によってはそれがデメリットとなってしまうこともあるので注意が必要。ここではWEB明細と紙明細のメリットとデメリットを確認していきます。
WEB明細に絞るデメリットを考える
クレジットカードのWEB明細は、専用サイトにログインすればいつでも利用明細が確認できるものです。
そのため、自身でクレジットカードを利用したときや、週末に必ずチェックする、といった習慣があるなら大いに活用できるのでメリットが大きいと感じられます。しかし、クレジットカード会社によってはWEB明細の利用の場合は紙明細のストップがかかることがあります。
これの何が問題なのかというと「利用明細を確認しない人が増える」ことが挙げられます。従来だと、カードの利用明細が郵送されてきた時点で中を確認して「今月は使いすぎたから来月は控えておこう」「使った覚えのない利用明細があるから不正利用かも」といった確認が取れていました。
一方でWEB明細の場合は自分のタイミングで確認しなくてはならず、これらを見失ってしまう方が続出しています。これによって次のようなデメリットが生まれてしまいます。
カードの使いすぎ
利用明細を適度に確認していないとついつい使いすぎてしまいます。クレジットカードは実際に現金で支払っているわけではないため「お金を使っている意識」が薄いのもありますし、前述した通り「今月は使いすぎた」といった反省の機会も得られません。
気が付いたら銀行口座から引き落としされていて、結局先月はどれくらいの利用金額だったのか分らない…。なんて言うことも。これがいわゆるカードによる金銭感覚の麻痺です。
不正利用に気づかない
クレジットカードの不正利用があった場合、決められた期日以内にカード会社に報告すればきちんと補償してくれます。
しかし、不正発覚から60日以内に報告がある場合のみ補償、といった条件が加えられていることが多く、久しぶりに利用明細を見たら不正利用だらけだった、にもかかわらず期限が過ぎていたので補償が受けられなかった。というケースにもなりかねません。
きちんと管理できるならWEB明細がおすすめ
このように、WEB明細だけに頼っていると怖い自体にもなりかねないのですが、定期的に利用明細をチェックする習慣があったり、大きな買い物をしたときは絶対に確認するようにしているなど、きちんと管理ができるならWEB明細はかなりおすすめ出来ます。
何より各カード会社からも受けられる特典もありますし、自分の好きなタイミングで利用明細が確認できるのは安心感もあります。
以上のことから、WEB明細と紙明細のメリットとデメリットをまとめると以下のようになります。
WEB明細 | 紙明細 | |
メリット | ・好きなタイミングで利用明細がチェックできる ・ポイント加算などカード会社によって特典があることも |
・郵送されたときに利用明細をチェックすることが多い ・内容を確認して反省に繋げやすい |
デメリット | ・利用明細の確認を怠りやすくなる傾向に ・金銭感覚が麻痺しやすくなる |
・WEB明細に切り替えた際の特典が受けられない ・月に一度しか確認出来ない |