「過去にクレジットカードの支払いが遅れて遅延事故扱いになった」
「返済するのが難しかったため債務整理を行った」
これらはいわゆるクレジットカードブラックと呼ばれる状態です。信用情報機関に金融事故が掲載され、消費者金融や銀行などのクレジットカード、カードローン、目的別ローンを提供している金融機関は審査で必ず確認しています。
クレジットブラックだけれど車が必要になる場面もあると思います。とはいえ、一度ブラックになった人がそう簡単に車を購入する資金を貯められるか、といえば貯められる方が珍しいでしょう。
そこで多くの方が利用したいのが「自動車ローン」だと思います。はたしてクレジットブラックの方でも自動車ローンを組むことは可能なのでしょうか。
ブラックだと自動車ローンの審査は通りにくい
いつ頃にクレジットカードブラックになったのかにもよりますが、ブラック認定からそこまで期間が経っていないのなら多くの方は自動車ローンの審査をパスするのは厳しいです。
これは先述した通り信用情報機関に残された「クレジットヒストリー」を参照されてしまうため。過去にきちんと返済することができなかった人が次はきちんと返済できる、と考えるほど金融機関は甘くありません。
そのため、ブラックだと自動車ローンの審査をパスするのは限りなく難しい考えるのが妥当でしょう。
期間によっては通ることも
クレジットカードのブラックリストに載ってからある程度期間が空いていれば自動車ローンの審査に通ることもあります。
債務整理の中でも自己破産など官報に氏名・住所が記載されるような内容でなければ5年以上、記載されていれば7年以上、銀行が絡む場合は10年以上経過しなくてはならない、と言われています。
しかし厳密にはそれぞれの信用情報機関に残されるブラックリストの期間が明示されているわけではないので、あくまでも目安として覚えておくと良いでしょう。
過去にブラックリスト扱いになったけれど、5年以上経過している、10年以上経過している場合なら自動車ローンに通る可能性は十分あります。審査に落ちてしまう可能性も考えられますが思い切って受けてみるのも良いかもしれません。
ディーラーローンは比較的甘め?
自動車ローンにも色々な種類があります。例えば銀行や信金側から提供されている「目的別ローンのひとつとしての自動車ローン」もあれば、ディーラーが仲介人として信販会社から受けられる「ディーラーローン」もあります。
このディーラーローンは営業担当者が1台でも多く車を販売したい、という事情もあって比較的甘めの内容になっていることが多いようです。そのため、多少ブラックの履歴があっても審査に通ることも。
ただし条件をつけられる場合もあり、頭金を用意できること、保証人を準備すること、といったものが考えられます。
もしもこれらを準備するのが難しい場合は無理に自動車を購入するのではなく、ブラックリストが解除されるのを待った方が賢いかもしれません。
審査に通らないとわかっているなら申し込まないほうがいい
ちなみにブラックであるにもかかわらず何度も審査を受けるとその都度信用情報機関に記録が残ってしまいます。
それを見た金融業者は
「よっぽどお金に困っているんだな」
「返済能力が無さそうだしこの人にお金を貸すのはやめておこう」
と判断してしまいます。
通らないのが分かっているのに審査を受けるのは絶対に避けましょう。