街中を歩いていると、スマートフォンを使って何かをしている人の光景をよく見かけます。
現在のトレンドとしてガラケーといわれるケータイからスマホに変える人が増えてきています。
2012年のデータですが、電子情報技術産業協会という所によると携帯電話とPHSの国内メーカーの国内出荷台数は2796万8千台です。これは2年連続減で前年比5.8%減となります。
スマホ利用者の急激な伸び
一方でスマホを見てみると、1574万9000台にも達していました。従来のケータイから買い替える人も多く、44.2%も前年と比較して増えています。出荷台数全体のうちの56.3%を占めているので、もはや携帯電話の世界はスマホが主流の座を奪ったと見てもいいです。
最近の携帯キャリアを見てみると、スマホにより力を入れていることがわかります。たとえばNTTドコモを見てみると、月々サポートというサービスを実施しています。2000円程度を2年間にわたって毎月の携帯料金から値引きをするサービスを実施しています。そして2年後にはスマホの端末料金が実質0円となるというサービスを行っています。
他のキャリアを見てみても、スマホの支払いを分割払いにすることで、実質0円になるサービスを実施しています。しかしこの分割払いのシステムが、今後問題になるのではないかとみる向きも出てきています。
分割払いはローンである
本来1回で支払うはずの料金を何度かに分けて支払う、月々の料金は安くなるのでいい、このくらいにしか考えていない人も多いです。しかし分割払いの方式に同意したということは、ローンを組んだのと一緒です。この部分に関して希薄な人も多いので、これからスマホを購入する人は注意しないといけません。
契約をする時にどのキャリアでも、「個人情報の取り扱いについて」などという書類を渡されるはずです。その中で、スマホの分割払いは通常のローンと一緒であると書かれています。さらに続きを見てみると、分割払いの延滞や滞納をした場合、個人信用情報にその旨登録されるとも書かれているはずです。
もし分割払いの期日までに必要なお金を入金しないと、延滞や滞納の事実が信用情報に載ります。しかも一般的には3か月以上にわたって支払いをしていないと、金融ブラック状態になります。そうなると、住宅ローンを組めなくなったり、新しいクレジットカードが持てなくなったりする恐れがあります。ブラック情報は5年間登録されるので、かなり不自由な環境に置かれます。
支払いの滞納は実は多い
ついうっかり携帯電話の支払いを忘れてしまって、再度支払い請求書が届いてしまったという経験はありませんか?通常であれば、この時に慌てて入金をすればスマホが使えなくなるということは防げます。しかしあまりに繰り返し延滞を続けていると、知らず知らずのうちに自分の信用情報を傷つけている可能性もあります。
クレジットカードのコールセンターで勤務している人の体験談がネットで紹介されていました。その中で、携帯料金の口座引き落としができない人が2~3割程度毎月必ずいるといいます。このような人には督促の電話をかけます。たいていの人が近いうちの支払いをすると約束しますが、その中の3割程度は連絡がつかないなど約束の取れないお客さんもいるそうです。
まとめ
このように見ていくと、スマホのユーザーの1割前後の人は悪質な延滞をする可能性が十分あると推測できます。
つまりスマホユーザーのうちの1割は金融ブラックになってしまい、将来カードもローンもサービスが受けられなくなってしまう可能性も大いにあるわけです。