クレジットカードの審査を行うにあたって、まず個人信用情報機関という所で信用情報の照会をします。
そこで過去に延滞や債務整理などの金融事故を起こしたことはないか、他に借り入れがないかなどをチェックします。
カードを渡してもきちんと支払いをしてくれるに足る信用があるかどうかの審査をします。
スコアリングシステムで審査の点数付けを行う
そしてもう一つ、カードの代金を支払えるだけの経済的基盤を持っているかどうかも審査します。現在のクレジットカードの審査は、即日回答の所が多いです。
なぜかというと、機械でスコアリングという方法を使って審査を行っているからです。
複数の項目で、皆さんの属性を割り振って行きます。それぞれの属性にはポイントがあって、その合計ポイントがカード会社の設定する一定の基準に達しているかどうかを判断します。
このようなシステムをスコアリングシステムといいます。スコアリングの中でも、重視されるポイントを3つ、ここでは紹介します。
1. 年齢
一般的に20歳の後半から60歳くらいまでの人のスコアが高くなる傾向があります。年齢が上になると、それなりの地位について安定した収入を得ている人も多いです。また若気の至りもなくなって、思慮深く行動をする人が多くなります。このため、優良顧客の多い傾向が見られます。
ただし、いわゆる定年を超えたところで申し込みをするとスコアが悪くなってしまう恐れが高いです。退職をすれば、年金生活になって入るお金も少なくなるからです。
20代前半の就職して間もない、もしくは学生もスコアは低い傾向があります。しかし彼らはもしかすると将来収入が増え、優良顧客になる可能性もあります。そこで青田買いの観点で、あえてスコアを高めにしているカード会社もあります。
2. 職業
クレジットカードのスコアリングの中では最も重要な項目といえます。
職業はどの程度の収入があるのか、収入が安定しているのかを知る上で重要なバロメーターになりえます。
カード会社は収入の多少よりもむしろ収入の安定性を重視する傾向があります。将来にわたって安定した収入を得ている人の方が、カード代金の回収できる可能性も高いからです。
このため、毎月収入の確実にある給与所得者のスコアが高くなります。
特に公務員は、まず勤め先が破たんすることもありませんし、クビになる可能性もよほどのことでもない限りゼロに近いです。続いて評価の高いのは、上場企業や誰もが知っている大企業で勤務している人です。
続いて自営業者やフリーランスの人になります。自営業者やフリーランスは、どうしても収入が月によって変動するので安定性がありません。ただし現在の事業を始めてから1年以上の年月が経っている、最近の収入が安定しているというのであれば、審査クリアできる可能性も高まります。
派遣社員やフリーターの場合、収入が安定していないうえに収入も少ないのが問題視されます。
このため、スコアリングの中では評価は低めです。ただし現在の勤め先で長く勤務しているとか、ショッピングの利用枠を少なくして申し込みをすれば、審査に受かる可能性も十分あります。
3. 勤続年数
サラリーマンのような給与所得者のスコアは高いと紹介しました。それはなぜかというと、収入が安定しているからです。しかしサラリーマンでも、現在の勤務先における勤続年数が少ないとスコアが低くなる恐れがあります。
というのも勤続年数が少ないというのであれば、またコロコロと転勤してしまう恐れがあるからです。
もし転勤をしようと思っているのであれば、転勤をする前にカードの申し込みをした方が審査に受かりやすくなります。
また転勤をしてしまったのであれば、少なくても半年以上の勤続年数が経過していないとマイナスポイントにされかねません。