クレジットカードの申し込みをして、残念ながら審査に落ちてカード発行されないということも十分あり得ます。
過去に債務整理を行ったとか、延滞をしたというのであれば、心当たりのある人もいるはずです。ところが中には自分でこれといって思い当たる節がないので、納得できないという人もいるはずです。
その場合に、カード会社に連絡をしてなぜ自分が審査に落ちたのか知りたいと思う人もいるはずです。しかし結論から言いますと、たとえ審査に落ちた当人が連絡したとしてもカード会社は審査落ちの理由を絶対に教えてくれません。
社内規定の壁
クレジットカードの審査に落ちたので、その理由を教えてほしいと連絡したとします。おそらくそのように言うと相手は、「社内規定により教えることはできません」といってくるのではないでしょうか?コールセンターのスタッフはバイトのスタッフなどもいます。そして彼らがスムーズに仕事ができるように、仕事がマニュアル化されています。そしてそのマニュアルに沿って対応しているので、いくら言っても対応は一緒です。
カード会社の審査基準というのは、それぞれで決めていて、しかも一般公開されていません。審査落ちの理由を教えるということは、この審査基準の一部でも教えてしまうことにつながります。
カード会社の審査基準は、会社の中でもトップシークレットの中に属するはずです。このため、審査落ちの理由を教えることもできないわけです。
またもし個人的に審査落ちの理由を教えたとします。そうなると、見方を変えればその人に審査に受かる方法を逆説にではありますが、教えていることになります。そうなれば、クレジットカードの申し込みを受けている人全体の公平性の問題にもかかわってきます。このような行為はできないわけです。
しつこく聞くと社内ブラック扱いに
どのような方法で審査落ちの理由を聞いても、絶対にカード会社はその理由は教えてくれないはずです。中にはかなりしつこく粘ってくる人もいます。さらには「何で審査に落ちたのか教えろ!!」のようなかなり強い口調で迫ってくる人もいます。
このようにしつこく聞いても得るものはないですし、むしろ失うものが大きすぎます。
なぜかというと、このようなお客さんは社内ブラックリストに登録されてしまうのです。しつこく審査落ちの理由を聞いてくるとか、逆ギレの電話をかけてくるというのは何かあった場合トラブルメーカーになる恐れの高い人と判断できます。
ですから会社の中で、要注意人物と認定されてしまって、この後審査を行ってもカードは発行されなくなるのです。
キャンペーン時に申込むと少しは審査通過率が上がる
実はクレジットカードの審査は、ずっと画一的に運用されているわけではありません。
たとえば、カード会社ではいろいろと入会キャンペーンを実施しています。キャンペーンを実施しているときには、少しでも多くのお客さんを確保したいという意識があります。
通常と比較して審査基準を少し緩めにして会員を集めることもあります。
そうすれば、キャンペーンのタイミングを利用して入会をすれば、前回落ちても次受かるということもありうるわけです。ところが社内ブラックになってしまうと、キャンペーン中でも審査には受かりません。
しかも個人信用情報におけるブラック情報は、短くて5年、長くても10年経過すればきれいに消えてなくなります。
まとめ
社内ブラック情報は、ずっと残り続けるので5年とか10年待ってもずっと審査に落ち続けてしまうのです。
「短気は損気」という言葉がありますが、審査に落ちたことで逆ギレして鬱憤をコールセンターで晴らしても、長期的にみればデメリットの方が大きいのです。