個人事業主として独立開業を目指していたり、フリーランスとして活躍しようと考えている方も多いでしょう。
もちろん思い立ったからすぐに行動する、という方はあまりないと思います。
どのようなビジネスプランでやっていくのか、収入の見込みはあるのかなどしっかりと計画を立てた上で準備を進めていくものですが、独立開業する前に、サラリーマンでいるうちにクレジットカードを作っておくことを強くおすすめします。
クレジットカードを作る前から会社を辞めてしまうと、カードが必要な場面になって審査に通らない可能性が出てきます。
クレジットカードはもちろん、カードローンでも同じことが言えます。
独立開業後の審査が厳しい理由
クレジットカードの審査では「どれだけ稼いでいるのか」といった金額の多さが重要視されているのではありません。何よりも見られているのは「安定して収入が得られるのか」ということです。
例えば、年収1000万円あるけれど、月収が全くないときもある人と、毎月一定の給料があり、年収500万円の稼ぎがある人とでは、圧倒的に後者の方が審査において有利になります。
収入が不安定な職業として独立開業、フリーランス、個人事業主が挙げられます。
安定性が低い、信用度が低いと判断されてしまうのはある意味仕方がありません。
だからこそ、安定した月給が期待できるサラリーマンのうちに審査を受けておいて、カードを発行してから独立開業するべきだといえます。
ヒラ社員であるサラリーマンよりも社長や経営者、といった肩書きがついている方が審査に通りづらい、というのは何だかおかしな感じがしますが現実です。
とはいえ、事業主としてある程度実績があり、数年以上順調に運営出来ていればサラリーマンよりもより高く評価されることもあります。
高く評価されるためには少なくとも2~3年間の実績を証明する必要が出てきますので、独立開業したばかりでは厳しい条件だということに違いはありません。
独立開業後にクレジットカードの審査に通りづらい理由のまとめは以下の通り。
返済能力 | サラリーマンのように毎月安定した収入がなければ審査に通りづらい |
職業判定 | 事業主は毎月必ず利益が発生するとは限らない=返済出来ない月が出てくる可能性があるので審査に通りづらい |
実績証明 | 事業主として審査判定で認められるには最低でも2~3年の良好な実績を証明出来なくてはならない |
ビジネスにおけるクレジットカードは必須アイテム
独立開業するのに特にクレジットカードは必要ないだろう、と考える方も多いですが、これが大きな判断ミスだった、と後悔するケースはかなり多いです。
クレジットカード、カードローン、ビジネスローンは現代のビジネスにおいて必須アイテムとなっています。
その大きな理由は「先入金」にあります。ほとんどの会社は先入金が原則となっていて、利益が上がる前にある程度の出費が発生します。
事業を立ち上げた最初の月からいきなり利益が上がれば特に問題は無いでしょうが、大多数は最初の数ヶ月、あるいは半年から1年くらいは赤字が続くのが一般的です。
そのための資金としてクレジットカードをはじめとした各種カードサービスがとても強力になってきます。
また、クレジットカード払いだとリアルタイムな入金反映が期待出来ますし、クレジットカード会社への支払いは基本的に後払いになるので支払い時期を調整しやすいのも大きなメリットのひとつです。
さらに、いざというときはクレジットカードのキャッシング枠を上手に活用することも検討してみましょう。
多くても数十万円程度の貸付ですが、ビジネスの規模が小さいうちは数十万円の資金繰りがかなり重要になってくることもしばしば。
このように、独立開業を考えているなら、事前準備としてクレジットカードの作成を検討しておくことをおすすめします。