クレジットカードを利用すれば、約束の期日までにきちんと支払いを済ませるというのが、絶対的なルールです。
ところがいろいろと思わぬ出費があったなどで、約束の期日までに代金が支払えなくなるという事態に発展する可能性も大いにあります。
その場合、クレジットカード情報を掲載しているサイトでは「必ず事前にカード会社へ連絡すること」と書かれているはずです。
カード会社に連絡をして、まず支払期限に入金できなさそうということを伝えてください。その上で、いつまでであれば入金できるかも併せて伝えることです。
カード会社にとって最も知りたい情報は、いつまでに入金してもらえるかということです。
事前連絡をしても延滞は延滞
カード会社に事前に連絡すべしと書かれて、その通りに行えば延滞は許してもらえると思ってしまう人もいるようです。
しかし残念ながら、事前に連絡をしても約束の期日までに入金できなければ延滞は延滞です。延滞情報は、主に2つの所で登録されます。
1.社内システム
まずはそれぞれのカード会社では、社内システムを運用しています。システム内には、自社のクレジットカードユーザーに関する情報が網羅されています。
その中でもし延滞が発覚すれば、延滞フラグが立ってしまいます。
社内の延滞フラグは基本的に、1日でも約束の期日から送れると登録されてしまいます。事前に連絡したから云々だけでは、払拭はできません。
2.個人信用情報機関
もう一つは、CICをはじめとする個人信用情報機関です。個人信用情報には、支払い状況を記録する欄が設けられています。支払い状況は記号で記録されます。
$であれば期日までに支払いしたことを意味し、もし延滞をするとAというマークがついてしまいます。
Aのマークをどのタイミングで付けるかは、カード会社によって若干異なります。もし期日までに引き落とせなかった場合でも、再引き落としをした結果入金を確認できた場合にはAは付けないカード会社があります。
一方で、1日でも延滞をすれば即刻個人信用情報機関にAマークを登録するカード会社もあります。
このAマークがついていると、次のクレジットカードを作るときに審査ではマイナスになります。期日を守れない人、すなわち信用のおけない人という印象を持たれてしまうからです。
それでも連絡した方がいい理由
このように見てみると、わざわざカード会社に連絡を入れてもメリットはあまりないのでは?と思う人もいるはずです。
カード会社は担保も保証人も取らずにカード発行しているのはその人を信用して、ということです。
信頼関係に亀裂を生じさせないためにも、誠実に入金できないことを連絡するのは大事なのです。
なぜ入金できないのか、いつまでであれば入金できるのかがわかれば、カード会社も対処しやすくなります。
一番対処で困ってしまうのは、入金はしない、連絡しても音信不通という状態です。
これでは入金してもらえるのかどうかもわかりません。
カード会社に面倒をかけてはダメ
カード会社の心証を損ねないようにすることは、今後のためを考えると重要なことです。たとえば連絡が来ても逃げ回って音信不通の状態にしてしまうと、クレジットカードの利用停止になります。
どこにいるかわからない人にむやみやたらとカードを使わせないようにするためです。
そして自体がどんどん悪化すると、カード会社は時に法的手段を使ってでも債権の回収をします。
連絡を事前に入れておけば、ここまで強硬な態度に出てくる可能性は少ないです。
多少遅れても事前に連絡し、連絡した時に約束した期日までに入金すれば、個人信用情報機関の延滞の登録を見送ってくれるカード会社もあります。