クレジットカード会社が審査をする時には、個人信用情報機関という所で申し込みした人の信用情報の照会をします。
個人信用情報には、返済状況や過去の金融事故などに関して記載されています。金融事故はブラック情報とも言われ、ブラック情報が載っている場合、ほとんどのケースで審査非承認となります。
個人信用情報機関には、いくつかの種類があります。その中の一つに、全国銀行個人信用情報センターと呼ばれる個人信用情報機関があります。
全国銀行個人信用情報センターとは
全国銀行個人信用情報センターは、KSCとか全銀協などの略称で紹介されることも多いです。全国銀行協会という社団法人が設置した個人信用情報機関です。ローンやクレジットカードなどの信用情報を登録して、消費者信用の円滑化を図ることを目的として設立されました。
全国銀行個人信用情報センターの会員は、与信取り引きするにあたっての判断のための参考資料として信用情報を活用します。多重債務をはじめとする過剰貸し付けを防げます。
また審査事務を迅速化させ、より早く申し込みをした人に審査結果の通知のできるようにしています。
加盟している金融機関・業者
全国銀行個人信用情報センターに加盟するためには、資格があります。
銀行もしくは銀行と同等の金融機関です。また民間の金融機関だけでなく、政府関係の金融機関も加盟は可能です。
信用保証協会法に基づき設立された信用保証協会にも加盟資格が与えられます。
クレジットカード会社や保証会社の中でも、金融機関から推薦を受ければ加盟することができます。
他の個人信用情報と異なる所は、ブラック情報の掲載されている期間です。
CICやJICCのような一般的な個人信用情報機関では、債務整理などをしてから5年間の登録としています。しかし全国銀行個人信用情報センターでは、債務整理をしてから10年間はブラック情報が載り続けます。
全国銀行個人信用情報センターで個人信用情報の開示請求をする
他の個人信用情報機関同様、正式な手続きを踏めば個人信用情報を開示してくれます。
平成23年までは来社して開示請求が行えましたが、現在は郵送による開示請求となっています。郵送開示請求をする時には、必要書類が4つありますので準備してください。
まずは、登録情報開示申込書を入手して、必要事項を記入してください。ちなみに登録情報開示申込書は、全国銀行個人信用情報センターのホームページにありますのでダウンロードして作成してください。
そして身分証明できる書類を2つ準備する必要があります。そしてその中の一つは、現住所の確認できるものを含めてください。全国銀行個人信用情報センターでは、本人確認できる書類を指定しています。
以下の中から2つ用意する
- 運転免許証
- パスポート
- 住民基本台帳カード
- 外国人登録証明書
- 健康保険証
- 年金手帳
- 福祉手帳
- 戸籍謄本もしくは抄本
- 住民票
- 印鑑登録証明書
の中から2つ準備してください。
住民基本台帳カードは、名前と生年月日だけが記載されているものでないといけません。また戸籍や住民票、印鑑証明は発行から3か月以内のものを準備してください。
取得に必要な手数料
最後の必要なものとして、1000円の手数料があります。1000円の手数料の支払いは、郵便局で行ってください。この時、定額小為替証書が渡されますので、こちらを同封します。
必要な書類を同封して不備がないようであれば、郵送して2週間以内で個人信用情報の結果が返送されるはずです。
ただし年末年始やお盆のような時期であれば、多少返送されるまで時間がかかってしまうので注意してください。