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個人情報の取扱い

サラ金情報は銀行にも知られる?

更新日:

20151020

個人のブラックリスト履歴は金融機関が信用情報機関でチェックできますが、必ず、確実に知られるとはかぎりません。

銀行系、クレジット系、消費者金融系など、それぞれの信用情報機関同士では悪質な顧客や事故歴のある顧客の情報だけは共有しあっています。

消費者金融で延滞しても銀行には分からない?個人信用情報のからくりとは?

たとえば銀行系の全国銀行協会(全銀協)、クレジット・信販系のCIC、消費者金融系の全国信用情報センター連合会(全情連)、この三者は、CRINという相互交流システムを用いて延滞情報や悪用のおそれのある情報など、いわゆるブラック情報を共有しています。

CRIN(Credit Information Network)とは、銀行系・クレジット系・消費者金融系の三者で構成された協議会により、多重債務を未然に防止し消費者信用の健全な発展のために、大蔵省(現・金融庁)および通商産業省(現・経済産業省)の指導によって構築された個人信用情報の交流システムです。

CRINで相互交流しているのは上述の三者だけで、CCBとテラネットはCRINを使用していません。

ただしCCBに加盟しているクレジット会社や貸金業者のほとんどは全銀協、CIC、全情連のいずれかに掛けもちで加盟していること、またテラネットは全情連の系列で、CRINとは別のシステムで全情連加盟の情報センターと情報を交換しています。

ですから、CCBかテラネットに加盟している保証会社を抱えている銀行が、CCBかテラネットに加盟している消費者金融からの借入状況を知ること

お消費者金融の延滞や金融事故情報は銀行も把握している!

現在日本で個人信用情報を取り扱っている、国に認められた機関は「JICC」「CIC」「KSC」になります。それぞれに加盟している金融機関は以下の通り。

JICC CIC KSC
消費者金融 クレジットカード会社 銀行

キャッシングやクレジットカード、カードローンの審査はそれぞれが加盟している信用情報機関を参照して、申込み者のクレジットヒストリーや他社借入状況、現在の借入総額などをチェックした上で審査を行っていきます。

もしもこの段階で信用情報機関に残されている履歴が良くない、例えば延滞が多い、借入総額があまりにも多すぎる、といった場合信用面でマイナス扱いにされてしまい、審査落ちの原因になります。

とここで気になるのが、それぞれの金融機関や貸金業者が利用している信用情報機関が異なる点ということです。

これだけ見てみると、例えば消費者金融からの借入の状況はあまり良くなくても、銀行から新しく借入するときにはバレないのではないか、と考える人もいるでしょう。

実際、銀行が使っている信用情報機関と消費者金融が使っている信用情報機関は異なりますよね。可能性としては消費者金融の審査に通らない場合も、銀行の審査に通る可能性は全くないとは言い切れません。しかし、実際のところは限りなく厳しいのが現状です。

銀行の審査は保証会社を消費者金融にしていることが多い

銀行から融資を受ける際、審査を受けなければなりませんが、その審査の過程で「保証会社の審査に通過すること」が条件として設定されていることがあります。

現状として、大型の銀行(いわゆるメガバンク)はほぼ全てグループ傘下に消費者金融を持っているので、この流れは一般的です。銀行の保証会社は様々なのですが、多くは消費者金融が担当しています。例えば、三井住友銀行ならプロミス、三菱東京UFJ銀行ならアコム、といった感じです。

当然、消費者金融が加盟している信用情報機関に問い合わせた上で審査を行っていくわけですので、少なくとも消費者金融が加盟している信用情報機関、銀行が加盟している消費者金融期間の両方でクリーンなクレジットヒストリーが必要となってくる、ということになります。

また、クレジットカードの延滞についてもほぼ間違いなく割れます。というのも、消費者金融が加入しているJICCとクレジットカード会社が加入しているCICの2つはそれぞれ情報を共有しています。

つまり、クレジットカードの利用状況はそのまま消費者金融が調べればすぐに分かる状態にある、というわけなんです。結果的に、消費者金融を保証会社として設定している銀行もそれを確認できる、というわけですね。

もし仮にクレジットカードで延滞を起こしている場合でも、銀行の融資で不利な状況に働いてしまう可能性は大いに考えられます。

「消費者金融が保証会社に設定されていない銀行からなら融資が受けられるのでは?」と思う人も出てくるかもしれませんが、残念ながらほぼ間違いなく保証会社はCICに加入しています。

これらを総合して考えると、いずれかの個人信用情報機関にネガティブなクレジットヒストリーが掲載されてしまうと、どの金融機関、貸金業者に申込みしても審査に通りづらいと言えるでしょう。

対策は立てられる?

現状として最も有効な対策は「一定期間を待つこと」です。信用情報機関に記録されている情報は決められた機関で消去されるように決められています。

例えば、金融会社が申込み者の信用情報にアクセスしてから6ヶ月以上経った場合、それ以前の信用情報は閲覧することができません。つまり、少なくとも半年ほど期間を開けることによって審査に通る可能性が出てきます。

しかし、なかなか審査に通らない、という理由で頻繁にキャッシング会社やクレジットカード会社に申込みをしてしまうとその都度信用情報にアクセスされてしまい、結果的になかなか情報が消去されないことになってしまうので注意です。

現状置かれているクレジットヒストリーは本人なら開示請求することができるので、気になる方は各信用情報機関に開示請求をしてみるのも良いかもしれませんね。

別途開示費用がかかってきますが「なかなか審査に通らないけれど思い当たる節がない」という方をチェックした方が良いと思います。

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