クレジットカード会社が信用情報機関とは別で社内で管理する情報が社内ブラックです。
いわゆる強烈なブラックリストのことですね。
「社内ブラックとは一体何?」
「社内ブラックになるとどうなるの?」
と不安な方はいると思います。
そこで本記事では社内ブラックの意味や、社内ブラックになってしまう原因などを調査しました。
この記事を読むと、社内ブラックになるのを避けられるようになるので、ぜひ最後まで目をお通しになって下さい。
目次(もくじ)
社内ブラックとは
社内ブラックとは、過去に自分のカードで悪質な延滞があったとか、自己破産などの債務整理をされた人のリストです。
このような直接迷惑をこうむった人に関しては、ずっとブラック状態になります。
利用者がクレジットカード会社から社内ブラックに該当すると判断されてしまうと、その後グループ会社(系列会社)の別のクレジットカードに申し込んでも審査には通らなくなってしまうのです。
クレジットカードの審査では、個人信用情報機関に対して情報の照会が行われます。
申込者の過去の利用履歴を確認して、滞納や債務整理などの金融事故を起こしていないかどうか確認されるのですが、さらに社内ブラックに該当するかについても確認され、いずれかに該当する場合には審査に落ちてしまうのです。
社内ブラックに関する情報は、クレジットカード会社のグループ会社間で共有されています。
同じクレジットカードにいくら申し込みをしても、5年や10年以上経過したとしても永久に審査をクリアできないと思ってください。
ブラックになって、喪明けをしたのであれば、以前カードを持っていた人は持っていたカード会社以外の発行するクレジットカードに申し込むのがセオリーです。
社内ブラックになる原因
クレジットカード会社ごとに社内ブラックになってしまう条件はそれぞれ異なるのですが、次の4つの場合には社内ブラックの可能性が高くなります。
- カード会社と何らかのトラブルを起こした場合
- 遅延や滞納が原因で強制解約された場合
- 自己破産や任意整理などの債務整理を行った場合
- カードの現金化を行ったことが原因で強制解約された場合
それぞれの条件について、さらに詳しく確認してみましょう。
1. カード会社と何らかのトラブルを起こした場合
インターネット犯罪などにクレジットカードを利用した場合や、カード会社に不当なクレームをしてトラブルを起こした場合などには、やはり社内ブラックと判断されることになります。
カードの不正利用や酷いクレームなどはクレジットカード会社に嫌われてしまう原因になりますので、くれぐれも注意をしてください
2. 遅延や滞納が原因で強制解約された場合
遅延や滞納が原因で強制解約された場合にも、同様に社内ブラックの可能性が高くなります。
月々の支払いが行われなければクレジットカード会社は資金を回収することができませんので、債務整理の場合と同様に社内ブラックと判断されてしまうのです。
債務整理や延滞などの履歴は金融事故の履歴として個人信用情報機関にも登録され、その後5年程度の期間全てのクレジットカードの審査に影響することになります。
3. 自己破産や任意整理などの債務整理を行った場合
自己破産や任意整理などの法的手段による債務整理を行った場合には、社内ブラックの可能性が高くなります。
クレジットカード会社では資金を回収することができない「貸し倒れ」の発生を警戒していますので、過去において法的手段による債務整理を行った人に対しては社内ブラックと判断して、クレジットカードの発行は行わないのです。
4. カードの現金化を行ったことが原因で強制解約された場合
カードの現金化というのは、クレジットカードのショッピング枠を利用して商品を買い入れて、これを買取業者に買い取ってもらうことで現金を得る方法のことです。
カードの現金化はクレジットカードの規約で禁止されていますので、これを行ったことが発覚するとカードの契約を強制的に解約されて、さらに社内ブラックと判断されることになります。
社内ブラックはどの程度の期間、審査に影響する?
個人信用情報機関に登録された利用者に関する情報(クレジットカードの利用履歴、延滞や債務整理などの履歴など)は、一度登録されてから5年~10年程度が経過すれば自動的に抹消されます。
ただし社内ブラックはあくまでもクレジットカード会社が内部で管理する情報であるため、一度登録されてしまうと記録は半永久的に登録されることになります。
一度社内ブラックになってしまうと情報が無期限に残ってしまうため、同じグループ内のクレジットカード会社が発行するカードは永久に作れなくなります。
社内ブラックについては利用者が問い合わせても教えてもらうことはできませんので、クレジットカードの審査に落ちてしまった原因が社内ブラックなのかどうかを確認することはできないのです。
社内ブラックの情報を削除してもらうえる?
一度社内ブラックになってしまうと情報は無期限に残り、さらに社内ブラックの情報を削除してもらうこともできません。
同じグループ内のクレジットカード会社が発行するカードは永久に作れないということになります。
一度社内ブラックになってしまうと後からはどうすることもできませんので、まずは滞納などをせずに確実な支払いを心がけるようにしましょう。
社内ブラックになってしまった場合にはどうすればよい?
社内ブラックの情報はグループ会社間で共有されますので、同じグループ内の別のクレジットカード会社が提供するカードの審査にも影響することになります。
ただしあくまでもグループ会社間における内部情報ですから、まったく別の無関係なクレジットカード会社が提供するカードであれば審査には問題なく通過することができます。
例えば、三井住友グループのクレジットカードで社内ブラックになってしまった場合には、三井住友グループが発行する三井住友VISAカードやANAカードの審査に通過することはできなくなります。
ただし三井住友グループとは無関係のエポスカードなどであれば三井住友グループの社内ブラックの情報は共有されませんので、通常通りカードを作ることができるのです。
まとめ
以上、社内ブラック事情について解説しました。
要点は以下3点です。
- 社内ブラックになると系列会社含め全てのカード審査に通らなくなる
- 社内ブラックに喪明けはない。無期限でカードが作れなくなる
- 社内ブラックになったら別の会社のクレジットカードに申込もう
本記事を参考にあらかじめ社内ブラックになる前に対策を練っておきましょう。