クレジットカードを作ること自体はそこまで難しいことではありません。簡単に説明すると、必要な書類に必要なことをかいて、それを提出するだけです。
しかし、学生にとって初めてクレジットカードを作るのは緊張するでしょうし、分かりづらい部分も少なからずあるかもしれません。
そんなわけで今回は学生のための初めてクレジットカードを作るときの流れや手順についてまとめてみました。
もちろん、各カード会社によって若干異なる部分もありますので、実際にカードを作成する場合はそれぞれのカード会社のホームページなどで改めて確認しておくことをオススメします。
目次(もくじ)
クレジットカード選び
カードを作成する際のファーストステップになるのが「クレジットカード選び」です。
クレジットカードは基本的な機能は同じなのですが、例えばポイント還元率だったり、年会費だったり、といった細々としたスペックに違いが出てきます。
それぞれのカードの特徴を比較・検討してみましょう。学生が注目したい選び方のポイントは以下の通り。
- 学生でも持てるカードか?
- 年会費は無料か(あるいは特定の条件を満たすと無料になり、いわゆる実質無料か)
- ポイント還元率は高いか
- 普段利用するお店やネットショップでの特典はあるか
- 旅行保険が付帯されているか
できればこれら全てのポイントを満たしていたほうが良いのですが、個人的には上の3つが特に重要だと思います。
申込資格を確認してみよう
クレジットカードは申込資格をクリアしていないと発行してもらえません。
学生向けクレジットカードはそこまで厳しい審査基準が設けられているわけではありませんが、念のため確認しておきましょう。
年齢
学生でも作れるクレジットカードの場合、高校卒業後、18歳以上ならOKとしていることがほとんどです。
ただしゴールドカードなどグレードの高いカードに関しては30歳以上から申込み可能、といった条件が設けられていることがほとんどです。
親権者の同意
未成年の学生の場合だと、親権者の同意がないとクレジットカードを発行することができません。ですので、事前に相談した上で、承諾を得てから申込みましょう。
ちなみに、成人している学生の場合でも、親権者の同意があれば限度額がアップするクレジットカードも存在しています。
その他
これらの他にもいつでも連絡がとれる電話を持っていること、金融機関の口座を持っていること、といった点も考慮されています。
一般的にクレジットカードを作成する際には収入についても確認されるのですが、学生向けクレジットカードに関しては収入が問われることはまずないので心配しなくて大丈夫です(ただし一部カードは審査することもある)。
クレジットカード作成に必要なもの
いよいよクレジットカードの申込み!に入る前に事前に用意しておきたい、カード作成に必要なものをリストアップしました。
厳密にはカード会社によって内容が異なる場合があるので、こちらもホームページなどからしっかり確認しておきたいところです。
連絡先
固定電話、携帯電話のどちらでも大丈夫ですが、必ず連絡がとれる電話番号は必須となります。
実際クレジットカードの申込み資格の中に「電話連絡が取れる方」という条件が記載されていることが多いです。
住所
クレジットカードの申込みでは住所の記載が必須となっています。親元を離れて大学に通っている場合、本籍を記入するのか、現住所を記入するのか悩むかもしれませんが、大体は現住所でOKです。
ただし、転出届、転入届を出していない場合は面倒なことになるかもしれないので、届出は引越しと一緒にすませておきましょう。
自分の口座
銀行やゆうちょなどの金融機関の口座は必須です。クレジットカードの支払いは基本的には口座振替になっています。
口座振替手続きでは各金融機関に届出を出さなくてはならないので、届出印の準備も忘れずに。
本人確認書類
これは各カード会社によって若干対応が異なるのですが、基本的には本人確認書類の提出は必要不可欠となります。
一般的には運転免許証、健康保険証、住基カード、パスポートのいずれかを写しで提出します。
ちなみにこれらの本人確認書類と申込み書類で記入した住所と異なる場合は社会保険料の領収書、公共料金(電気、ガス、水道など)の領収書、国税または地方税の領収書の提出が求められます。
申込み方法
最近だとほとんどのクレジットカード会社はインターネット上から申し込めるようになっています。
むしろ、カード会社側としてもネット申込みを推奨している傾向にあります。例えば、ネット申込みなら初回ポイント獲得!といった特典ですね。
もちろん郵送や電話による申込みを受付ているカード会社のたくさんありますし、スーパーやデパート、といった流通系のクレジットカードの場合は店頭で作成することもできます。
申込み時に注意したいこと
クレジットカードの申込み時に「これだけは避けておきたい!」と言うポイントをいくつか紹介していきます。
嘘・偽りがないように
クレジットカードへの申込みでは氏名、年齢、住所、学校名などを入力します。この際に、嘘をつくことがないようにしましょう。
もし発覚した場合はカード発行がキャンセルになりますし、最悪の場合だと、信用履歴に悪い情報が残ってしまうことも。
また申込みが完了して審査の段階で間違った情報があることが発覚した場合、再び申込みしなおす必要が出てくることもあります。
2度手間で時間も無駄になってしまうのでよく注意して。
申込みは1回につき1社まで
クレジットカードの申込みを複数出す学生もなかにはいます。理由としては「A社の審査に落ちてもB社の審査には通るかもしれないから」というもの。
確かにそう考えるのは自然なことかもしれません。しかし、それがかえって審査に落ちる可能性を高めてしまうことも。
クレジットカードへの申込みというのは信用情報機関という国に認められた機関に記録されます。そしてこの記録は他のカード会社も閲覧できます。
つまり「この人はたくさんのお申込みをしているけれど、何か悪いことをしようとしているのでは?」「クレジットカードを使うだけ使って踏み倒す気でいるのでは?」と考えられてしまう可能性が高いです。
そういうことで、申込みは1回につき1社まで。もしも落ちてしまった時に次のカード会社に申し込むようにしましょう。
複数枚のクレジットカードが欲しい場合は、1枚目が発行されて手元に届いてから2社目に申し込むのがよいと思います。
暗証番号は絶対に忘れないように
クレジットカードの申込みの際には暗証番号を設定して記入しなくてはなりません。そしてこの暗証番号というのは「控え」は送られてはきません。
つまり、暗証番号を忘れてしまうとカードが使えなくなってしまうだけでなく、再び設定し直さなくてはなりません。
厄介なことに、インターネット上からは暗証番号の再設定ができない、というカードも結構多いです。
その場合はカスタマーセンターなどに電話して暗証番号変更の書類を届けてもらう必要があります。要するにとんでもなく時間と手間がかかってしまいます。
誕生日だったり、自分との関連性の高い数字を暗証番号にするのはセキュリティーの問題上危険ですが、何か自分にとって意味のある数字を設定するのは暗証番号忘れを避けるのに良いかもしれません。
もちろん自身でメモをとっておくのもアリですが、それが他人の目に触れることがないように管理しましょう。
キャッシング枠は基本的にいらない
クレジットカードの機能のひとつとして「キャッシング枠」というものがあります。
通常のクレジットカードは買い物や特定のサービスを購入する際に利用するのですが、キャッシング枠を作ることで、現金そのものが借入できるようになります。
しかし、このキャッシング枠は学生にとっては不要である場合がほとんどです。
というよりも、アルバイトなどをしているならまだしも、自身の収入を持たない学生はキャッシングの返済ができないケースが多いです。そうなると、親に代わりに支払ってもらう…といった状況に。
ちなみにキャッシング枠をつけるとクレジットカードの審査が格段に厳しくなります。そういった点を考えてみても、キャッシング枠は基本的にいらないものだと認識したほうが良さそうです。
なお、一度クレジットカードを発行してから、後日キャッシング枠を追加することもできます。その際には審査があります。
クレジットカードの審査の内容は?
クレジットカードは必ず審査を経てからカードの発行に移ります。となると、といったことを審査されるのか、審査に落ちてしまったらどうしよう…と考えてしまいますよね。
しかし学生向けクレジットカードならそこまで審査内容が厳しいことはありません。よほどのことがない限りは特に問題無く審査に追加できると思います。
ここでいう「よほどのこと」というのは、例えば過去に延滞歴があったり、すでに何枚ものクレジットカードを所持していたり…と言ったものが挙げられます。
こういった履歴を持っている学生の方がよっぽど珍しいですよね。ただし、審査はかなり甘めではありますが、利用限度額も相当低めに設定されています。
要するに「学生がきちんと返済できる範囲内」に設定されているわけですので当然といえば当然。このあたりは各カード会社によって設定額が異なります。
まとめ
以上を無事にクリアすることができればあとは後日郵送にてクレジットカードが手元に届きます。
店頭窓口で即日発行しているところもあるので、すぐにでもカードが必要なときはそれらを利用するのが良いと思います。
基本的には運転免許証の写しと、いつでも連絡がとれる電話番号さえ用意しておけば大体問題無くクレジットカードを作成することができるはずです。
ということで、特に重要視したいのは「どのクレジットカードを選ぶべきなのか」ということ。各カードのスペックをよく比較してみましょう。