「ローンを組みたいけれども、審査に通らないので何とかならないか?」このような問い合わせがローン会社や弁護士などに持ち込まれるケースも少なくありません。
そして審査の通らない理由を見てみると、自己破産をはじめとして債務整理を行っているケースが多いです。
自己破産とは
自己破産とは究極の債務整理といわれていて、自分の身の回りの財産以外のすべてを処分します。
しかしそれでも借金が残った場合、その債務はすべてチャラにできるという方法です。自己破産をした人の中には、借金の怖さに関して身をもって体験したので借金に対して臆病になる人もいます。
このため、堅実に生活をするように心がけ、なるべく借金をしないような生活をしている人も多いです。
浪費家は自己破産後も浪費…
逆に自己破産をした後は「もう懲りた、借金は二度としない」といっていたにもかかわらず、少し時間が経過するとお金を浪費してしまう人もいます。まさに「のど元過ぎれば…」というやつです。ギャンブルなど浪費癖のある人に、このような傾向が見られます。
債務整理をすると、現在抱えている借金問題は解決します。しかしこの時、ブラックリストに載ってしまうことに関して意識が希薄な人が多いです。だから「借金したいのに審査に通らないのはなぜ?」という話になります。
ブラックリストを理解する
ブラックリストとは、私たちはローンを組んだりクレジットカードを作ったりすると信用情報が個人信用情報機関に登録されます。その中で、どのような借り入れや返済を今まで行ってきたかなどの情報が管理されます。
もし自己破産などの債務整理を行った場合、事故情報として登録されます。この事故情報として登録された状態を、ブラックリストに載るというわけです。ちなみにブラックリストには債務整理をしたほかにも、約束の返済期日を3か月以上にわたって滞納している悪質なケースでも登録されます。
ブラックリストに載ってしまうと、なかなかローンの審査をクリアするのは難しくなります。過去に返済を巡ってトラブルを起こした人というわけですから、信用力でお金の融資を行っている貸金業者としてはそのようなハイリスクな人にお金を貸し付けるいわれはありません。
債務整理をした人の中には、このようなシステムをきちんと理解していない人も多いです。債務整理をする時、弁護士や司法書士に相談して手続きをしてもらうケースが多いです。担当した弁護士や司法書士がきちんと説明していないケースもありますし、説明しても当人が理解していないケースも見られます。
借りられるところは存在するが…
ブラックリストに載った人に対して融資をする貸金業者は、広く名前の知られた大手ではまずないといっていいです。ただし2流や3流のローン会社であればブラックリストに載っている人でも、お金を貸し付ける所があるかもしれません。ブラックリストに載っている人に融資をするかどうかはあくまでも貸金業者の自己判断によるもので、法律で禁じられているわけではないからです。
しかしあそこもダメ、ここもダメとなってくると借りる側としてみれば焦りが生じます。そうすると、ヤミ金に足元をすくわれて、せっかく債務整理をして借金問題が解決できても元の木阿弥になってしまう恐れが高まります。
まとめ
ブラックリストは、ずっと掲載され続けるわけではありません。5~7年以上経過すれば、事故情報は抹消されるので再びローンを組むこともクレジットカードを作ることもできます。
債務整理などをしたのであれば、すぐにお金を借りようとするのではなく、しばらくは堅実な生活を送るべきです。