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その質屋まっとうな商売をしていますか?偽装質屋には注意すべし?

更新日:

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表社会の正反対に裏社会で生きている人間もいます。裏社会の人間は、たとえアウトローなことでもお金を稼ぐためには何でもやります。

闇金や振り込め詐欺など規制を強化してもどんどんいろいろな手口が出てきます。そして社会的な弱者、経済的に困窮している人をターゲットにして不当に利益を稼ぎ出すわけです。

その中でも最近、裏社会で注目されている商売があります。それが偽装質屋と呼ばれるシステムです。裏社会にとっては注目でも、表社会で生きている私たちにとっては注意すべき存在といえます。ところで偽装質屋とはどのような商売なのでしょうか?

偽装質屋を理解する

街の中に質屋があって、少しお金に困った時には自分の品物を質に入れるという話を聞いたことはありませんか?偽装質屋は、このまっとうに商売している街の質屋を装った業者をさします。

しかし悪質な質屋はそう簡単に出店できないのではないか、このように思っている人もいるはずです。

なぜなら1950年に質屋営業法という法律が制定されています。その中で質屋を開業するためには、都道府県の公安委員会の許可を受けないといけないからです。ですから怪しい質屋はこの許可を与える段階で引っかかるのではないか、というわけです。

しかし現代社会を見てみると、町の質屋を利用するお客さんの数は昭和と比較して少なくなっています。質屋業界も決して楽な商売をしているわけではありません。目先のお金にも困っている質屋の中には、看板を貸してしまうケースも出てきています。このため偽装質屋という商売が成立してしまうのです。

偽装質屋の特徴

何といっても高利にあるといっていいです。現在貸金業を営む場合には、利息制限法による金利の制限を受けます。年利20%以上の金利で利息を取ると、違法です。

ところが質屋になると先ほど紹介した質屋営業法の中で、年利109.5%の金利が認められているのです。つまり貸金業をするよりもよっぽど多くの利息を、しかも合法的に手中に収められるわけです。

もちろん偽装質屋のような悪質な業者の中には、さらなる高利で融資するケースもあります。中には年利300%程度で貸し付けを行って、逮捕された事例もあるくらいです。

偽装質屋と高齢者の犠牲

偽装質屋が主にターゲットにするのは、年金生活をしている高齢者や生活保護の受給者です。その中でも最近問題視されているのは、高齢者をターゲットにしたものです。

年金生活をしている人は、2か月に1回のペースで年金が振り込まれます。この年金を口座引き落としで、返済という名目で偽装質屋がかっさらっていくわけです。

質屋の場合、質入れをしてお金を借り、返済できないのであれば質流れといってその質に入っている品物は売却されます。

しかし銀行口座からの自動引き落としを条件で貸付契約を行っているので、質流れはありません。このため質に入れる品物は形式上のものなので、価値のないものでも一切構わないわけです。

街中の電柱にチラシを貼る、もしくは高齢者の場合病院に通院している人も多いのでそこで紹介をします。そしてお金に困った時に、偽装質屋を利用して貸付を行うという手口です。

しかも偽装質屋の中には、支給される年金のほとんどを返済という名目で押さえてしまいます。実例として、返済した後に手元に残ったお金が3万円程度しかなかったというケースもあります。

まとめ

これだけのお金では2か月間を乗り切るのは不可能です。そこでさらに偽装質屋で借り入れをして、という感じでどんどんはまっていってしまうのです。

警察などでも注意喚起していますので、特にお年寄りは偽装質屋に引っ掛からないようにしてください。

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