クレジットカードにはいくつかの専門用語がありますが、比較的最近登場したもののひとつに「瞬殺」が挙げられます。
こちらはネットでクレジットカードを申し込んだ時にすぐに断りのメールや電話が来ることを表しています。要するに、間髪入れずに落ちてしまった状態のことですね。
自分が瞬殺になるなんてショック…
例えば意中の人に「付き合ってください」と告白したがすぐに「ごめんなさい」と言われるのと同じようなものですね。どちらも非常に精神的に堪えるものがあります。
どうして昨今になって「瞬殺」という言葉が出てくるようになったのか、というとネットによるスピーディーなクレジットカードでの申込みが背景に考えられます。
これまでクレジットカードの申込みは直接店舗に足を運ぶか、申込み書を郵送するのが一般的でした。そしてほとんどの人は後者を選択していました。
そうなると、
- 流れとしては申込み書を送る
- 担当者がデータを入力する
- 審査が行われる
- 審査落ち
- 断りの手紙を郵送する
といった感じです。つまり、結果が分かるまである程度時間が必要でした。
しかしネットからの申込みならすぐに持ち込める一方で返事もすぐできます。
そして今はひとつひとつの申込みに対して担当者がチェックしているのではなく、最初は「スコアリング」というシステムを使った審査を行っています。
この時点で落ちてしまった場合、瞬殺されるというわけです。
スコアリングの自動審査
スコアリングは各クレジットカード会社が用意している独自のシステムです。
申込み者の信用情報を信用情報機関に問い合わせる、収入に対しての借入金額が妥当かを判断する、と過去に自社で延滞などの金融事故を起こしていないかチェックする…と言ったものが挙げられます。
申込み属性が基準に達していなかったり、社内ブラック扱いだったりすると瞬殺されます。
瞬殺の原因はブラックがほとんど?
瞬殺されるほとんどの原因は何かしらの「ブラック認定」がなされているようです。
例えば、先述した通り延滞などの金融事故履歴があるとブラックとして認定されてしまいますし、意外と見逃してしまいがちなのが「申込みブラック」です。
短期間の間に複数のクレジットカード会社に申込みをしたり、同じクレジットカード会社に何度も申込みを繰り返していると「申込みブラック」に認定されてしまうことがあります。
そうならないようにするためにも、過去のクレジットヒストリーがどうなっているのかを振り返る事、そして短期間でたくさん申込みをしていないか振り返ってみることが大切です。
もし思い当たるものがあるなら、ひとまず半年間待ってみることをオススメします。申込み情報は半年で履歴が消されるからです。
もし特にブラックの心当たりがない場合は、他にクレジットカードを持っていないか確認してみましょう。クレジットカードを複数枚所持していると瞬殺されることがあります。