クレジットカードやカードローンの支払いが遅れてしまった場合や、返済が難しくなって債務整理を行った場合、信用情報機関に金融事故として記録されます。
これがいわゆるブラックリストに載った状態です。もちろん計画的に利用できなかったことが最大の原因。
ただ、正しくクレジットカードやカードローンを利用しているにもかかわらずなぜかブラックリスト扱いになってしまった、という事案がありました。
ソフトバンクの分割払い問題
2013年10月に発表されたショッキングなニュース「ソフトバンクのスマホなどを分割払いにした場合、自動的にブラックリストに登録されてしまう」というものです。
これは2009年10月から2013年8月の間にスマートフォンを分割払いで購入した人が対象となっており、きちんと支払いをしているにもかかわらず、料金が未払い扱いになって信用情報機関に登録されてしまった、というものです。
ソフトバンクだけに限らず、携帯電話を分割払いする場合はローンを組んでいる状態になります。ですので、CICやJICCといった個人情報機関に登録されるのはどのキャリアも同じこと。
しかしソフトバンクに関しては誤った情報が登録され続けてしまったために、ブラックリストという形で残ってしまったというわけです。
さらにいうと、ソフトバンクのシステムが原因で登録されてしまったブラックリストについては利用者はどうこうできるものではありません。
そもそもブラックリスト入りしていることに気づいてすらいない人も大勢出ました。そのため結果的に何の否もないのにブラックリストを解除することもできない、という問題まで発展してしまいました。
クレジットやカードローンに通らない
ソフトバンクの分割払いを選択してしまったが貯めにクレジットカードやカードローンの審査に通らなかった、あるいは銀行や信金の目的別ローンに通らなかった、という被害が多数上がっています。
ソフトバンクのシステムミスによっておよそ6万人がブラックリストに登録されてしまい、そのうちクレジットカードなどを作成しようと思ったけれど悪影響が出てしまった可能性のある件数は1万6827件と発表されています。
つまり、およそ1万7000人がこれが原因でクレジットやカードローンが作れなかったことになります。
また、審査に通らないのも問題なのですが、場合によっては「途上与信」を受けてしまう可能性も出てきます。これは「今のところ問題なく利用しているけれどもしかすると延滞するかもしれないから利用停止にしよう」と判断されてしまう状況です。
すでに使っているクレジットカードの更新拒否も含まれます。確かに消費者金融からすると「携帯電話料金も支払えないようだ」と判断できる内容ではあります。
対策方法は?
今回はソフトバンクの例を紹介しましたが、実は意外とこのようなケースは多いものです。
あってはならないことですが、きちんと支払っているにもかかわらず未払い扱いとして信用情報に登録されるのはそこまで珍しい話ではありません。
ではどのような対策が有効なのかというと、自分自身で定期的に個人信用情報を確認することがベストです。もしくはクレジットカードやカードローンを申し込む前に確認しておくこと。
間違った情報が登録されていることに気付いたらその情報を掲載している金融業者のカスタマーサポートセンターに電話して早急に訂正してもらいましょう。