最近ではキャッシュバックなど各種の特典に力を入れているカード会社が多いため、特典を目当てに新規のクレジットカードに申し込むという人が増加しています。
また中には特典をもらったらすぐに作ったばかりのクレジットカードを解約してしまうという人などもいるようです。
ただし短期の解約を何度も繰り返すことはあまりおすすめできません。
将来新規のクレジットカードや各種のローンの審査に悪影響を及ぼす可能性があるのです。
目次(もくじ)
なぜ短期の解約を行うことがいけないのでしょうか
カードを発行するためにはコストがかかっているのです
クレジットカード会社が各種の特典に力を入れていることには理由があります。
ある程度のコストが発生したとしても、新規の顧客を獲得することができればその後一定の利益が得られるとカード会社は考えているのです。
年会費無料やキャッシュバックなどの特典はその後の利益を獲得するための投資なのです。カード会社によっては顧客1人を獲得するためのキャンペーンに5000円~10000円以上のコストを負担している場合もあります。
それだけの費用を負担して獲得した新規の顧客にすぐに解約されてしまうと、カード会社にとっては大きな損失が発生してしまうことになるのです。
短期の解約は信用情報として記録される
クレジットカード会社では顧客の利用履歴などを個人信用情報機関に登録しています。
一度登録された情報は5年間個人信用情報期間に記録されることになるのです。
短期の解約を行ったことについても同様に記録されますので、新規のクレジットカードや各種ローンに申し込んだ場合などにも影響することになります。
短期の解約が1回や2回程度であればそれほど問題とはされませんが、短期の解約の回数が多すぎる場合などには審査では不利になってしまいます。
短期解約が多すぎると「ブラックリスト状態」になってしまう
クレジットカード会社では顧客に利用してもらうことで利益を獲得していますので、すぐにカードを解約してしまう人は「要注意」であると判断されてしまうのです。
信用情報に短期間での解約が数多く記録されている場合には、カード会社は解約を警戒して新規のカードの発行を控えることになります。
短期の解約が多すぎるといわゆる「ブラックリスト状態」となってしまいますので、どのカード会社に申し込んでも新規のクレジットカードの発行は難しくなります。
すでに短期での解約を何度もしてしまった場合には
クレジットカードを短期で解約した場合には、そのことが個人信用情報機関に5年間記録されます。
一度登録されてしまった情報を抹消することはできませんので、残念ですが5年が経過して自然に情報が消えるのを待つ以外の方法はありません。
短期解約で「ブラックリスト状態」にならないためには
・短期での解約はできるだけ控えましょう
短期解約の数が多すぎると「ブラックリスト状態」となってしまうのですが、具体的に何回以上で該当するのかについてははっきりしていません。
これは「多重申し込み」などと同様で確実な定義が存在しないからです。およその目安としては半年以内での解約は短期解約とみなされるようです。
また初年度会費無料のカードなどであれば1年以内での解約についても短期解約とみなされる可能性があります。カードの種類などにもよりますが、最低でも半年から1年程度の期間については解約を控えるようにしましょう。
・1年超での解約であっても多すぎると問題になる
また1年を超えた場合であっても解約については注意が必要になります。解約の数が多すぎると「ブラックリストを警戒して1年を経過してから解約しているのだろうか?」などと疑われてしまうことになります。
・常識の範囲内であればそれほど心配する必要はない
クレジットカードの解約については、実際には常識の範囲内であればそれほど心配する必要はありません。
クレジットカードを数多く所有している人が不要なカードの解約を検討するのは当たり前のことですから、通常の解約であれば「ブラックリスト状態」をそれほど気にしなくても大丈夫なのです。
新規のクレジットカードの審査に通らなかったのであれば他の原因を検討してみてください。短期解約については「そういうこともある」ということを知っておけばそれで十分です。
またクレジットカードについては特典を目当てに申し込むのではなく、できるだけ長期間保有したくなるようなクレジットカードに申し込むことをおすすめします。