クレジットカードの審査に落ちてしまうと次のクレジットカード会社に申込みをする方も多いと思います。しかし、何度申込みしても連続で落ちてしまうことがあります。
カードも審査に連続で落ちてしまうのには理由があります。そして、それを解消するのに最適な方法は「時間の経過を待つこと」です。
申込みブラックになっているかも
クレジットカードの申込みをして審査を受けると「信用情報機関」に申込み情報が登録されることになります。もちろん、一度の審査で契約することができれば「成約情報」が記録されることになるのですが、審査に落ちてしまった場合だと制約情報は記録されません。
つまり、他のクレジットカード会社が申込みを受けた時に「この人は審査に落ちている」というのがすぐに分かるわけです。
もしも他のクレジットカード会社の審査に落ちている人が申込みをしてきたらどのように感じるでしょうか。
「あのクレジットカード会社の審査に落ちたんだったら返済能力が足りていないか何か他に問題があったのだろう」と判断するかもしれません。
クレジットカード会社としても新規顧客の獲得に力を入れているのですが、あくまでも返済できる優良顧客が欲しいわけです。短期間のうちに複数回の申込みをしている=よほどお金に困っている人、と捉えられることも。
これがいわゆる「申込みブラック」と呼ばれる状態です。この状態に一度入ってしまうとどのカード会社に何回申込みしても連続で落ちてしまうことになってしまいます。
最大の解決策は期間を空けること
では、何度申込みしても落ちてしまう人はどのような対策を取るべきなのでしょうか。
最も有効なのは期間を空けることです。というのも、個人信用情報機関に記録される申込み履歴は半年間しか残りません。つまり、少なくとも半年の期間を空けていれば申込みブラックは解消されることになります。
と言っても、申込み履歴が無くなったからといって必ずしも審査に通るとは限りません。
収入そのものや、職業、勤務形態、勤続年数などに問題があればその時点で審査落ちの可能性が高まってしまいます。
特にフリーターやパート、派遣社員といったいつクビになってもおかしくない職業形態だったり、勤続年数が半年未満、1年未満だった場合は審査上不利になっているのは事実です。
クレジットヒストリーを作る!
もうひとつカード審査に通りやすくするためのポイントとして「良質なクレジットヒストリー(クレヒス)を作ること」が挙げられます。
これは、借入した分はきちんと返済する、適度な借入を定期的に行っている…といった場合に「この人は優良顧客」だと判断されやすくなります。
と言っても、クレジットカードの審査そのものに通らないわけですので、クレヒスを作りたくて作れない状況にある人もいるでしょう。
そう言った場合は、スマートフォンなどの携帯端末を分割払い、割賦契約で購入して、ちゃんと支払い続けることでクレヒスを作れる場合があります。
というのも、携帯電話会社で携帯端末を購入する場合、基本的には割賦契約で月々の使用料金+携帯電話本体の料金を支払いますよね。これはクレジットカードと全く同じ仕組みになっているんです。
当然、信用情報機関に記録されています。
きちんと支払いができていることが証明できれば「クレジットカードでもちゃんと返済してくれそうだ」「金額自体はそこまで多くなくても継続して安定した収入を得られている」といった風に判断されて審査に通りやすくケースは案外珍しくありません。
個人信用情報の開示請求も視野に
クレジットヒストリーは特に問題無いし、過去に金融事項を起こしたことがないにもかかわらず連続で審査に落ちる場合は、個人信用情報に何かしらのネガティブな情報が残されてしまっている可能性があります。
実は信用情報機関に記録されている個人信用情報は本人であれば開示請求ができます。
もちろん手数料がかかりますし、請求したその場ですぐに開示してもらえるわけではないのである程度の時間も必要となってきます。
しかしここで確認できる内容によって対策が取れることもあります。確認したいポイントは以下の通り。
・どのようなクレヒスが記録されているのか
・身に覚えのない金融事故情報などは記載されていないか
万が一、身に覚えのない金融事故情報が記録されていた場合はすぐに対応しなくてはなりません。基本的に1度記録されてしまった情報は決められた期間まで消去されることはありませんが、本人に全く落ち度がない場合は対応してもらえることもあります。
カード選びも視野に入れて
なかなか審査に通らない、という方の中で「身の丈にあっていないクレジットカードを選んでいる」ケースは割と多いです。
例えば、全くクレヒスを持っていないのにいきなりゴールドカードに申込みしたり…といった場合はどれだけ連続で申し込みしてもなかなか審査には通らないでしょう。
ただ単純にクレジットカードの機能さえあれば良い、というのなら消費者金融系がハードルが低いと言われています。ですので、まずはこれらのクレジットカードの利用から検討してみましょう。
なお、クレジットカードの審査そのものが厳しいと感じる人はデビットカードの利用も視野に入れると良いと思います。
まとめ
クレジットカードは連続で申し込みしてしまうと申込みブラックになってしまう可能性がある、ということが分かりました。
すぐにでもクレジットカードが必要な方にとっては、ついつい複数のカード会社に申込みしてしまいがちですが、1度申込みブラックになってしまうと短くても半年間はそれが解消されることは無いので、結構リスクは高いです。
クレジットカードは当分は諦めるか、当分はデビットカードを使ってやりくりするか、あるいは審査のハードルが低いクレジットカードを選ぶか、のいずれかを選択するのがベターです。