普段から何気なく買い物に使っているクレジットカード。
もし手持ちのお金がなく、どうしても買わなくてはならないものがあっても、とりあえずクレジットカードを使えば購入することができます。
ほとんどのクレジットカードは引き落とし日が翌月に設定されているため「給料日以降に支払える」と考える方も少なくありません。
このように、クレジットカードは非常に便利なのですが、反面十分な注意が必要だということを忘れてはいけません。クレジットカードはあくまでも「カード会社に対する借金」だということを理解しながら上手に活用することが大切です。
クレジットカードの利用=カード会社への借金
クレジットカードは普段の買い物やWEBサービスを利用する際の決済のための便利なツール、くらいにしか考えていない方が多いです。
しかし、クレジットカードを使って支払うということは、カード会社に対して借金をして買い物をしている、という認識を持ちましょう。
何が言いたいのか、というときちんと返済できる、無理のない範囲でクレジットカードを利用するべきだということです。
クレジットカードは支払い方法によって利息の発生があります。
一括払い、カードによっては2回の分割払いまでは無利息で利用できるものです。しかし、3回以上の分割払いやリボ払いといった支払い方法を選んでしまうと金利手数料が発生するので注意が必要です。
特にリボ払いは月々の返済額を小さくして、その分長い期間に渡って支払っていく、という方法ですが、期間に応じてたくさんの利息を支払っていかなくてはならないので極力利用するべきではありません。
クレジットカードによる信用情報の毀損に注意
もしもクレジットカードの返済日に指定された口座の中に十分なお金が入っていなかった場合、延滞扱いとなってしまいます。すると、クレジットカード利用による「信用情報の毀損(きそん)」が発生してしまうリスクがあります。
これは実際に社会問題として取上げられているほどです。
クレジットカードは利用者の信用に対してお金を貸付ているサービスです。つまり、延滞が続いたり、支払いなかったりするとカード会社からの信用が失われてしまいます。
すると、突然カードが利用出来なくなってしまったり、今まで利用した分の金額を一括請求されてしまったり、といったことも十分起こりえます。
さらに、延滞が続くと信用情報機関に「金融事故」として記録されてしまい、他のクレジットカード会社やローン会社などにも情報が行き渡ってしまうことに。
つまり、クレジットカードの利用はもちろん、将来的に住宅ローンやマイカーローンなどを利用したいと思っているのに、審査に通らない、といった事態にもなりかねないということです。
ちなみに、信用情報機関に記録されてしまった金融事故情報が消去されるまで次の期間が必要となります。ちなみに「完済されてから」の期間です。
信用情報機関 | 延滞 | 代位弁済 | 任意整理 | 自己破産 | 強制解約 |
全国銀行個人信用情報センター(KSC) | 5年 | 5年 | 5年 | 10年 | - |
CIC | 5年 | - | 5年 | 7年 | - |
JICC(日本信用情報機構) | 1年 | - | 5年 | 5年 | 5年 |
本当に必要なときだけ利用したい
クレジットカードを普段使いしている方も多いですが、このようなリスクのことを考えるとできれば「本当に必要なときだけ」利用するべきだといえます。これはクレジットカードだけに限らず、カードローンやキャッシングにも同じことが言えます。
お金を借りるときは本当に必要な時だけにするべき。
計画的に利用するなら、あるいは短期間で返済できる見込みがあるならさほど問題にはなりません。しかし、物欲のままに無計画に利用してしまったり、到底返済出来ないような使い方をしてしまうのはやめましょう。
もしもクレジットカードの返済のためにカードローンを利用したり、キャッシングを利用する、いわゆる「多重債務状態」になってしまうと最悪です。
利息ばかりがどんどん膨らんでしまい、返済が苦しくなって行って結果的に自己破産などの債務整理に踏み切らざるを得ない状況も懸念されます。
もしもお金がない、どうしても欲しいものがあって借りなくてはならない、といったときは金融機関の比較をきちんと行いましょう。最近は消費者金融だけでなく、銀行もカードローンを提供しています。
その結果、金利の引き下げ競争が盛んになっていて、これまでよりもずっと低い金利で借入できるところも増えてきています。
また、1週間無利息など、利息が発生しない期間を設けているカードローンも登場しているので「給料日には返済できる」といった返済のメドが立っているときはこれらのサービスを有効活用してみましょう。