友達や家族と海外旅行に出かけたいと思っているけれど、クレジットカードブラックになっているため新しくクレジットカードを発行する方法がない・・・。
つまりブラックだと海外に行けないのではないかと考える方もたくさんいます。
目次(もくじ)
ブラックリストに載ったからと言って海外に行けないわけじゃない
現状の法律としてはブラックリストに入っているからといって海外旅行に行けない、という制限が設けられているわけではありません。ですので、行こうと思えば海外旅行も満喫できます。
ただし海外は日本以上にクレジットカード社会になっています。日本の場合だとオンラインショッピングや比較的大きめの買い物をするときにクレジットカードを利用しています。
一方で海外の場合だと日用品はもちろん、ちょっとした食事にもクレジットカードを使用するなどキャッシュを持ち歩く事の方が少ない、といっても過言ではありません。
中にはキャッシュはチップのためだけに持ち歩いているという方も大勢いるほどです。
ですので、ブラックになってしまいクレジットカードが発行できないと当然海外でもクレジットカードを使用できないため不便な一面は少なからずあります。
自己破産の場合は制限されることも
クレジットカードブラックになる原因は大きく分けると2つが挙げられます。
1.返済が滞ってしまう金融事故
2.任意整理や自己破産といった債務整理を行った場合
もしかすると「自己破産したら海外旅行に行けなくなる」という話を耳にしたことがある方もいると思います。自己破産をしたからといって絶対に海外旅行に行けない、というわけではありません。
しかし、一時的に制限されてしまうケースは存在しています。
自己破産すると財産が差し押さえられる
自己破産によってブラックリストに載ってしまった場合、海外旅行が一時的に制限されるケースとして「処分する財産がある場合の管財事件」があります。
自己破産が認められた場合、持ち家や自動車など財産になるものは差し押さえられてしまいます。
もちろん自己破産が適用されてすぐに回収されるわけではなく、ある程度の期間が必要です。
まだ完全に回収が終わっていないにもかかわらず海外旅行に出かけようとすると制限がかかることもあります。
ちなみに、自己破産によって制限されるのは海外だけではありません。国内旅行でも長期に及ぶ旅行の場合は制限が適用されてしまいます。
ですので、自己破産でブラックリスト入りしている方は海外・国内旅行に出かける前に必ず裁判所から許可を取らなくてはなりません。
裁判所の許可がないのに海外に出かけてしまうと「破産法」が適用されて1年以下の懲役、もしくは5万円以下の罰金を支払わなくてはなりません。このあたりについては自己破産でお世話になった弁護士などに相談するのがよいでしょう。
友人や家族のクレジットカードを使うのは絶対にダメ
自身がブラックリスト入りしているためクレジットカードを持つことができない場合、友達や家族のクレジットカードを貸してもらえば海外にも行きやすいのでは?と考えるかもしれません。
契約した本人以外がクレジットカードを使用するのは禁止されています。
クレジットカードの持ち主はもちろん、利用した人にも罰則が発生する可能性があるので絶対にやめましょう。