クレジットカードはいくつかの会社から提供されていますが、国内でよく使われているものに「マスターカード」「VISA」などが挙げられます。
過去に債務整理や延滞を繰り返した、いわゆる金融事故を起こした方が
「以前VISAカードで破産したから今後は二度とVISAカードを手にすることができない」
「どこのVISAカードに申し込みをしても審査に通らないからおそらくVISAからブラック認定された」
といった話をしていますが実際のところどうなのでしょうか。
VISAカードの仕組み
日本だけでなく世界中で利用できるクレジットカードブランドはVISAやマスターカードが有名です。
三井住友VISAカード、楽天VISAカードなど「VISA」の名前がついているクレジットカードはたくさんありますよね。
考え方としては「VISAカード」がインターネットネットワーク。「三井住友」「楽天」がプロバイダーだと考えれば分かりやすいのではないでしょうか。
つまり、VISAカードというクレジットカードが存在しているわけではなく、VISAカードというサービスをベースとした三井住友VISAカードや楽天VISAカードが存在していると考えるのが正しい認識です。
プロパーカードと開放カードの違い
VISAやマスターカード、アメックス、JCB、ダイナースが国際的に利用できるクレジットカードブランドなのですが、これらは「プロパーカード」と「開放カード」に分類できます。
プロパーカード
プロパーカードは自社で審査と発行をしているクレジットカードのことを言います。上記したクレジットカードブランドの中ではアメックス、JCB、ダイナースが当てはまります。
開放カード
開放カードはカードブランドが提携会社にブランドを貸してクレジットカードを発行しているところを表しています。VISAとマスターカードがこれに当てはまります。
つまり、提携会社が審査をしています。
VISAカードはブラックにならない!?
国内でもトップクラスの人気を誇るVISAカードですが、1度VISAのクレジットカードでブラックに認定されたからといって他のクレジットカード会社のVISAカードもまたブラックになるということはありません。これは上記した開放カードが理由です。
例えば、三井住友VISAカードで金融事故を起こしてしまい、ブラックに認定されたとします。しかし他のVISAカードと提携しているクレジットカード会社各社でもブラック扱いされるということはありません。
あくまでも「三井住友のブラック」として扱われることになります。
ということはこのケースでいけば楽天ならブラック扱いになっておらず、審査に通る可能性がある、と考えられます。
信用情報機関に登録されている可能性も
このように、VISAそのものがブラック認定することは無いことが分かりました。
とはいえ、なかなか審査が通らないことも。その場合は信用情報機関に名前が登録されている可能性が考えられます。
これは債務整理をはじめとした金融事故を起こした情報、どのクレジットカード会社からどれくらいの金額を借入しているのか、どこのクレジットカード会社と契約しているのか、といった情報を記録している機関です。
信用情報機関に登録された情報は誰でも(一般市民含む)閲覧できるため、ブラック登録されるといずれのクレジットカード会社からも警戒されてしまいます。
このためなかなか審査に通らないというわけです。
この信用情報機関に残される情報は5年から10年程度で抹消されるのでこの期間を待てば新たにクレジットカードを発行するチャンスが生まれます。