クレジットカードの審査では、簡単に言ってしまうと商品代金の立て替えをしてもきちんと代金を支払ってくれるかどうかのチェックをしているわけです。そこで安定した収入を得ているのか、過去に支払いを巡るトラブルを起こしたことはないかといったことについてチェックを行うわけです。
このような視点でカード審査を有利に進めるためには、代金の支払いをするだけの信用にたる人間であることをアピールする必要があります。そこで重要なのは、クレヒスです。クレヒスとはクレジットヒストリーの略で、金融商品に関しての皆さんの過去の履歴をさします。
クレヒスがいいと、クレジットカードの申し込みをしても審査落ちを回避できる可能性が高まります。ではクレヒスをよくするためには、普段どのようなことに注意を払えばいいのでしょうか?
クレヒスの表示の仕方
クレジットカード会社の加盟している個人信用情報機関CICでは、過去24か月間の入金状況を記録に残しています。もし過去にカードでショッピングをして、支払いをしていれば記号が入金状況に記録されます。もし期日までに入金をしていれば、$マークがつきます。
その他にもいくつか記号があって、例えば期日までに支払いを忘れてしまうと、Aというマークがつきます。
うっかりしていて期日後に支払いをしたとしても、Aが$マークに変わりません。
$マークばかりの人は信用度が高い
この過去の入金状況が、いわゆるクレヒスになります。クレヒスで理想的なのは、毎月カードの利用があってかつ$マークしか記録されていないケースです。
これは常にカードの利用をしていて、しかも毎月決められた期日までお金を支払っていることを意味します。
そうすればカード会社も、「この人であればカード発行しても期日までにきちんと支払いをしてくれるだろう」と思えます。このため、カードの審査に有利に働くわけです。
Aマークは信用度が落ちる
ところが入金状況の中に、しばしばAが登場してくると悪いクレヒスといわざるを得ません。
何度も登場してくれば、審査をクリアできない可能性は極めて高いと思ってください。ちなみにカード会社によっては、Aマークがついていると一発で審査を落とす所もあるといわれています。
カードの種類に注意
実は期日通りに支払いをした場合につく$は、任意で報告するルールになっています。入金を正常に行っても、信用情報に$マークをつけないカード会社もあります。クレヒスのことを考えると、$マークのつかないカードをいくら何度も使っていてもあまり意味がないわけです。
では入金状況を更新しないカード会社に、どのような種類があるでしょうか?有名な所でも入金状況を更新しない所はいくつかあって、アメックスやJCB本体のカードには入金マークがつかないといわれています。JCBの提携カードであれば、入金マークは付きます。
$マークを付ける所とつけない所を比較すると、つけるカード会社の方が数は多いです。
$マークを付けるカード会社としては、三井VISAカードやOMCカード、VIEWカード、セゾンカードなどがあります。もしこれらのクレジットカードを持っているのであれば、ショッピングの時にどんどん有効活用してください。
まとめ
クレヒスをよくすると、ほかのクレジットカードも持ちやすくなります。
また現在使っているクレジットカードの利用限度額をもう少し増やしたいとします。
増枠といいますが、クレヒスがいいとこの増枠にも対応してくれる可能性が高まります。
クレジットカードの「クレジット」とは、信用という意味があります。いかにしてカード会社の信頼を勝ち得るか、それがクレヒスの趣旨とも言えます。