クレジットカードに入会の申し込みをすると、審査が実施され申込した人にカードを発行しても問題ないかの判断をします。
審査は複数の観点から実施され、その中でも重視されるのは信用情報に関することです。信用情報には、過去に支払いのトラブルがないか、直近のローンやカードの支払履歴などの情報が書かれています。
個人信用情報機関はいくつかあって、その中の一つに大半のカード会社の加盟しているCICという所があります。
クレジットカードの審査をする時には、カード会社は基本的にCICに信用情報の照会をしていると思っておくべきです。
割賦販売法と個人信用情報機関
クレジットカードのように、何度かに分割して支払いが受けられるような会社は指定信用情報機関に登録しないといけません。
これはカード会社のような割賦販売する会社に適用される割賦販売法によって決められていることです。
ちなみに指定信用情報機関とは、CICとJICCの2つです。
日本で営業しているカード会社は、消費者の支払い可能見込み額をあらかじめ調査することが義務付けられています。この調査をするのにあたって、指定信用情報機関の保有している特定信用情報が使われるわけです。
カード会社は、基礎特定信用情報を指定信用情報機関に照会する義務があるといえます。
つまり日本国内でクレジットカードの発行を受けるにあたって、CICの照会をしないカード会社など存在しないということになるわけです。CICの信用情報を見ずにカード発行されることなどないといっていいです。
CICの照会なしで審査に落ちる?
CICに情報照会しないカード会社はないと書きましたが、厳密に言えば参照しないケースもあります。しかしこれは決してポジティブな意味合いではありません。
言ってしまえば、CICに個人信用情報を照会するまでもなく審査否認となってしまうケースです。
クレジットカードの審査は、何もCICに信用情報を照会するだけがすべてではありません。その他にもいろいろな方法を使って、申し込みした人の調査を実施します。その上で、カード発行するに十分な信用力を持っているかどうかをチェックするわけです。
信用情報以外の判断材料として、スコアリングがあります。いくつかの項目で当てはまる属性ごとにスコアをつけていって、一定の基準を満たしているかどうかです。
年齢や職種、収入、勤続年数などの項目が該当します。
このスコアリングチェックを行ったところ、基準を満たさない申込者もいます。そのような場合には、CICに信用情報の照会をするまでもなく、審査で落とされます。
ですから厳密に言えばCICの照会のないケースもありますが、照会なしでカード発行を受けることはあり得ません。
就職時の申し込みには注意
CICに信用情報の照会をするまでもなく審査に落とされるパターンとして、大学卒業見込みの人が結構多いです。
学生の時に学生カードを持っていて、内定をもらったのでステータスの高いクレジットカードに申し込む人も多いです。このような人は、審査に落とされる可能性が高いです。
申し込みをした人にとっては、「就職先も決まっていることだし、自分は立派な社会人だ」と思っているのかもしれません。
しかしカード会社としてみれば、会社に就職が決まっただけで信用力がアップするほど甘く見てはいません。
勤続年数が重要視される
スコアリングの中には、勤続年数があってけっこう重視される項目です。
将来にわたって安定した収入が得られるかどうかの判断基準となるからです。内定が決まっただけであれば、勤続年数はゼロです。
このため、スコアが伸びずにCICの参照なしで審査に落とされる可能性があります。就職してしばらくたってから、ステータスの高いカードにチャレンジしてみるべきです。