現金を持ち歩かなくても買い物ができるクレジットカードは非常に便利なものです。
実店舗での買い物はもちろん、インターネットショッピングでも使い勝手の良いものですし、買い物をするだけで自動的にポイントを獲得できるなど様々な特典もついているため積極的に利用している方も多いでしょう。
しかし、そんな便利なクレジットカードもある日突然使えなくなってしまう場合があります。それが強制解約されてしまうケースです。
強制解約の意味
強制解約というのはクレジットカード会員に許可を求めることなく一方的にサービスを打ち切ってしまうこと。
比較的簡単に作ることができるクレジットカードですが、利用規約はかなり複雑なものとなっています。
もしもこの利用規約に違反するような使い方をしてしまうと即時に強制解約されてしまうというわけです。
クレジットカード会社によっては事前にある程度の通告を行うところもあれば、ある日突然強制解約になる場合もあるため
「このクレジットカードは利用することができないのですが」
とお店の店員さんに言われて初めて気づく、ということも珍しくありません。
どうして強制解約される?
自分では普通に使っていたつもりだけれど、なぜか強制解約されてしまったという人もいると思います。クレジットカードは発行する際に必ず審査を行いますが、その時点で全ての審査が完了しているわけではありません。
クレジットカード会社によって期間は異なりますが、適宜審査は繰り返し行われているんです。もしもこのときに引っかかってしまった場合に強制解約されるというわけです。
返済の遅延
強制解約の理由の中で最も多いのは「返済金の支払いが遅れていること」です。1度くらいならいきなり強制解約されることはありませんが、多くは3回目の返済日に遅れてしまった場合、あるいは30日以上、60日以上返済される見込みがない場合などに強制解約が適用されることが多いようです。
ショッピング枠の現金化
クレジットカードにはショッピング枠とキャッシング枠の2つが用意されています。ショッピング枠を使って現金に換金する業者がいて「ショッピング枠の現金化」と呼ばれています。
この行為は全てのクレジットカード会社が禁止している行為で、発覚した時点で即時強制解約になる可能性があります。
本人に非がないパターン
悲しいことに強制解約される理由として本人に非がないパターンもいくつか存在しています。
例えば、クレジットカードの番号を盗まれてしまったり、偽造されたりして知らないうちに利用されており、その料金を支払っていなかったために強制解約になってしまった、というケースです。
この場合は様々な補償が受けられることが多いのできちんと担当者と話をしましょう。なお手続きには時間がかかることが多いため防犯対策は常に意識しておくべきです。
強制解約されたらブラックリスト入り確実
クレジットカード会社から何らかの理由で強制解約されてしまった場合、金融事故として信用情報機関に登録されます。これがいわゆるブラックリスト入りの状態となります。
信用情報機関に一度でも名前が載ってしまうと最低でも5年間は情報が残り続けてしまいます。
その結果同じカード会社はもちろん、他のクレジットカード会社に申し込みをしても断られてしまいます。
そうならないためにも支払いの遅れは絶対に起こさないようにすること、禁止された行為は行わないようにすることを心がけましょう。