電気やガス、水道などの公共料金の支払いは、生活を営んでいる以上毎月発生するコストです。公共料金の支払いを求める請求書が毎月届くはずです。
ところがある時、ついうっかりして期日までに支払いするのを忘れてしまったということはありませんか?
公共料金は、多少滞納したとしてもいきなり水道やガス、電気を止められることはありません。しかし滞納すると、個人信用情報に登録されてしまうのではないかという懸念を持つ人は多いです。
その結果、クレジットカードを持ちたくても持てないような状態になる、このような心配をする人も少なくないようです。
公共料金の滞納とクレジットカードの審査は無関係
個人信用情報機関には、何らかの支払いのトラブルが起きるとなんでも事故情報が登録されてしまうと思っている人も多いようです。
個人信用情報機関で履歴や事故情報が登録されるのは、その個人信用情報機関に加盟をしている会社からの情報です。個人信用情報機関に加盟していない所で、支払いのトラブルが起きたとしても事故情報は登録されません。
公共料金の請求をしている会社で、個人信用情報機関に加盟している所はありません。
CICのホームページなどに行って会員情報を調べてもらえばわかりますが、東京電力や東京ガスのような電力会社やガス会社の名前は出てこないはずです。
水道は各自治体からの請求となります。自治体の支払情報が個人信用情報機関に登録されることもありません。
公共料金の支払いで延滞しても大丈夫?
このため、公共料金の支払いを延滞することで事故情報が信用情報に登録されることはないのです。
すなわちクレジットカードの審査に落ちる理由として、公共料金の延滞はあり得ません。
基本的に公的機関からの請求は、信用情報に傷がつかないと思ってください。ですから各種税金や国民健康保険、国民年金の保険料などを滞納しても信用情報には登録されません。
信用情報に乗らないからといって、放置しておいていいということにもならないので注意してください。
クレジット決済には注意
公共料金の延滞とクレジットカードの審査には関わりがないといわれても、納得できない人はいませんか?
実がインターネットの情報を見てみると、公共料金の滞納がクレジットカード審査落ちの理由のように紹介しているサイトもあります。矛盾しているようですが、理由を説明するには少し解釈が必要です。
クレジットカードの審査に落ちてしまうのは、公共料金の支払いをクレジットカード決済をしているからです。公共料金の支払いで、最近ではカードを使った支払いを受け入れている所も多いです。
自分でコンビニや銀行に行かなくても、時期が来れば自動的に引き落としてくれます。
自動引き落としにしておけばポイントが付くからお得
またクレジットカードを利用すると、キャッシュバックとしてポイントがついてきます。公共料金は毎月支払いが発生するのでクレジット決済にしておけば、ポイントを効率的に貯められます。このため、公共料金の支払いをクレジット決済にしている人は多いです。
公共料金のクレジット決済は、料金をまずカード会社が立て替えます。そしてカード会社の設定した期日内に、立て替えてもらった分をカード会社に支払う方式になります。もしカード決済で延滞が発生した場合、それは公共料金ではなくカード会社に対する滞納となるわけです。
このため、カード会社は個人信用情報機関に加盟しているので延滞の情報が登録されます。
まとめ
3か月以上延滞をしているとか、ここ2年間で何度も延滞を繰り返していれば、クレジットカードの審査に落ちる可能性が出てきます。
もしカード決済で公共料金の支払いをするのであれば、支払の期日はコンビニや銀行支払いをしている人よりも一層注意する必要があります。