クレジットカードを使って買い物やサービスを受ける場合、利用目的に応じてカードを使い分けることにより、ポイントや値引きといった様々な特典が受けられる場合があります。
いわゆる、提携クレジットカードの有効活用です。そこでここでは、利用シーンに合わせた提携クレジットカードの活用術を紹介していきます。
提携クレジットカードとは?
まずは提携クレジットカードについて確認していきましょう。
こちらは企業や団体が提携しているカードのことを言います。JCBやVISA、MasterCardといった「カードブランド」とは別なので混同しないように。
例えば、ANAカードというクレジットカードがありますが、こちらはANAとJCBなどのクレジットカード会社が提携して発行しているクレジットカードになります。少しややこしく感じられるかもしれませんね。
この提携クレジットカードの最大の魅力は、提携している企業、会社の商品の購入や、サービスを利用した際に特典が付与される、ということです。
もちろんこれはカード会社側からの「うちのサービスを優先的に使って欲しい!」という狙いがあるわけですが、せっかく特典が受けられるのならこれを利用しない手は無いですよね。
普通に現金での支払いよりも提携クレジットカードを使った方がかなりお得になります。大まかな提携カードの種類と内容は以下の通りです。
提携カードの種類 | 大まかな内容 |
航空会社系 | JALやANAなど。ポイントで席のグレードアップや航空券の割引などが受けられる。 |
百貨店系 | 三越伊勢丹のMIカードや大丸カード、高島屋カードなど。強力な割引が魅力。サブカードに。 |
スーパー、ショッピングセンター系 | 普段使いしやすい提携カードなのでメインにおすすめ。普段からよく利用しているスーパーやショッピングセンターがあるなら提携カードを作るとメリットが大きい。 |
ガソリン系 | ガソリン代の割引やポイントの優遇、ロードサービスの付与など。自動車通勤をしている方のサブにおすすめ。 |
家電量販店系 | ポイントの優遇や割引の適用などが魅力。サブカードに。 |
航空会社系クレジットカード
ANAやJALといった航空会社と提携しているカードがあります。これを利用することによってマイルやマイレージといったANAやJALのポイントプログラムに特典が付与されます。
もちろん、航空機の利用だけでなく、普段の買い物から利用してポイントを貯め、それを使って航空機の割引や、席のグレードアップを行うことも可能。
もちろん国内旅行や海外旅行といった、航空機を頻繁に利用する方が主なターゲットとなります。
一昔前まで「陸マイラー」と呼ばれる、普段は一切航空機には乗らないけれど、買い物で提携クレジットカードを使用してポイントを獲得し、一定以上たまったら航空機を使って旅行に出かける、といった人たちもいましたが、あまり効率が良くないだけでなく、対策の施されているので人気は下火傾向に。
百貨店系クレジットカード
三越伊勢丹のMIカードや大丸カード、高島屋カードなどが挙げられます。これらはそれぞれの百貨店が提携しており、自社で買い物をした人に対して強力な特典が用意されていることが多いです。
例えば、MIカードは利用すれば常に5%オフで、年間の決済額によっては最大で10%の割引が受けられます。
百貨店での買い物と言えばもともとの値段が高いので、5%や10%の割引はかなりメリットが大きいです。ちなみに、一般的なクレジットカードの還元率は良くても2%前後となるので、それを考えると相当なお得度。
しかし一方で、百貨店以外での特典がほぼ無いので使い道が限定されすぎています。頻繁に百貨店を利用する方がサブカードとして利用するのにおすすめです。
スーパー系クレジットカード
イオン系列のお店で使えるイオンカードや、西友・サニーで使えるウォルマートカードセゾンなどがこれにあたります。普段使いのクレジットカードに最適な提携カードだと言えるでしょう。
やはり食品類にかかる出費が最も大きい割合を占めていますので、毎日効率良くポイントを稼ぐならぜひ持っておきたいところ。ウォルマートカードセゾンなら常時3%オフで買い物ができるのでメリットは大きいです。
普段からよく使っているスーパーと提携しているカードがあればメインカードとして作ってみてはいかがでしょうか。似たようなサービスにショッピングセンターや、ショッピングモール系のクレジットカードもあります。
ガソリン系クレジットカード
自動車で通勤している方にとってガソリン代はかなりの出費ですよね。そのガソリン代で効率良くポイントを稼ぎたいならガソリン系カードをおすすめします。
例えば、ガソリン1リットルにつき1円の割引、といった特典が受けられるものが多いです。また、ガソリンけクレジットカードは割引だけでなく、ロードサービスが付帯されているものが多いので、自動車に関する安心も手に入るのは大きなメリットです。
家電量販店系クレジットカード
家電量販店が提携しているクレジットカードです。
もともと家電量販店は独自のポイントシステムを導入しているところが多いのですが、提携カードで支払うことでさらに効率良くポイントが集められます。また、割引が適用されるものも多いです。
いくつかの家電量販店は、提携カード以外のクレジットカードで支払った場合、ポイント還元率が下がってしまうこともあります。それを避けるためにも、よく利用する家電量販店があるならそこの提携カードはサブカードとして作ってみるのも良いでしょう。