国民健康保険や、健康保険組合、さらには市民税や住民税といった各種税金を滞納していることがクレジットカードの審査に悪影響を与えるのではないか?と不安に思っている人も多いようです。
結論を先に述べると、これらの延滞・滞納がクレジットカード審査に悪影響を及ぼすことは基本的にはありません。
「じゃあどうして審査に通らないの?」と思う人もいるかもしれませんが、その場合は他の要素が原因となって審査落ちしていると考えられます。
というのも、国民健康保険などはあくまでも「公共料金」として考えられていて、支払いの延滞が発生しているからといって個人信用情報機関に延滞履歴が残ることはないからです。
「基本的には」影響しないはずの国民健康保険や健康保険組合などの滞納がクレジットカード審査に影響を与える場面について考えてみたいと思います。
本人確認書類に健康保険証
クレジットカードの申込みでは必ず本人確認書類を提出しなくてはなりません。
多くの方は運転免許証やパスポートの写しを提出していると思いますが、これらを持っていない人は健康保険証の写しを提出しているのではないでしょうか。
実はこちらは、資格取得日から勤続年数や最終支払い年をある程度予測できる場合があります。
ですので、健康保険証から情報がバレると困る、審査に悪影響を与えるかもしれない…という方は他の本人確認書類を提出することを強くオススメします。
例えば住基カードなどが挙げられます。
クレジットカードによる納付に注意
一部の自治体では各種税金をクレジットカードから支払えるように取り組んでいるところが増えてきました。
非常に便利な反面、滞納してしまうとカード会社にバレるリスクがあるので注意しておきましょう。
クレジットカードでの代金支払いは「後払い」になります。
この時に残高が不足していると延滞として取り扱われて信用情報機関に履歴が記載されてしまうことになります。
1度でも滞納履歴が残ってしまうと5年ほど履歴が残り続けてしまうことになるので、今後のクレジットカード審査、キャッシング審査などに悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。
きちんと納付できるだけの残高があるならクレジットカードによる納付は便利でポイントも獲得でき、メリットが大きいのですが、万が一のことを考えるとそれなりのリスクがあることも知っておかなくてはなりません。
全てのクレジットカードで納付によるポイントが獲得できるとは限らないので、むしろあまりオススメできることではないかもしれませんね。
カード払いは自治体によって手数料が発生することも
国民健康保険のカード払いは「Yahoo!公金支払い」を利用することによって各クレジットカードが利用できます。
しかし、自治体によってカード決済による手数料が発生します。つまり、手数料と獲得できるポイントを比較して考えると、カード払いのメリットはより薄くなってしまいます。
例えば、三重県いなべ市の場合だと以下の手数料が発生します(手数料の年変動もあるので注意)。
1円~10,000円 | 10,001円~20,000円 | 20,001円~30,000円 | 30,001円~40,000円 | 40,001円~50,000円 | 100円づつ加算 |
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無料 | 100円 | 200円 | 300円 | 400円 | 100円づつ加算 |
まとめ
国民健康保険などの滞納があるからといってクレジットカードの審査に影響することはほぼありませんが、これらの納付は国民の義務(自動加入で強制)ですし、もちろん安心して生活を送るために必要なものです。
今回紹介した気を付けたいポイントさえ押さえておけば、滞納が原因で審査をすることはありません。
クレジットカードによる税金の納付はくれぐれも残高に気を付けましょう。