各種ローンを利用しているという人が多いようですが、ローンの利用をしているとクレジットカードの審査で不利になる場合がありますので注意しましょう。
住宅ローン・自動車ローン・教育ローンなどのような一般ローンであればそれほど問題にはならないのですが、カードローン(キャッシング)やフリーローンなどを利用している場合にはクレジットカードの審査に影響を及ぼすことになります。
目次(もくじ)
借入件数が多いと審査に不利
カードローンなどの借り入れ件数が1件であれば特に問題はありませんし、借り入れ件数が2件までならば多くの場合には容認されるようです。
ただし借り入れ件数が3件以上になるとクレジットカードの審査に通ることが難しくなります。
借り入れ件数が多くなればなるほど不利ですので、クレジットカードに申し込む前にカードローンを完済して解約することを検討してみましょう。
カードローンなどについては実際には利用していなくても契約をしているだけで不利になりますので注意が必要です。
借入は可能な限り返済した上で申込む
例えば50万円まで借り入れができるカードローンの契約をしている場合には、実際には全く利用していなくても50万円の借り入れをしているものとみなされてしまいます。
特に必要性がないのであれば利用しないカードローンなどは解約してできるだけ手持ちを少なくした方が、新しいクレジットカードに申し込む場合には有利になるのです。
また最近ではカードローンの機能が付帯したクレジットカードなどもありますので、1枚のカードでクレジットカードとカードローンの2つの機能を兼用することができます。
カードローンの機能が付帯したクレジットカードとしては「アコムACマスターカード」をおすすめします。
クレジットカードとカードローンにはどのような違いがあるのでしょうか
クレジットカードは基本的に商品を購入した場合の代金の立替のために利用するものです。
一方のカードローンはお金を借り入れるために利用するものであり、いわゆる借金ということになります。
クレジットカードを利用した場合には「支払い」をするのに対して、カードローンを利用した場合には「返済」をすることになるのです。
クレジットカードとカードローンにはこのような違いがあるのですが、クレジットカードを利用することはローンの一種だと考えるのが良いかもしれません。
例えばクレジットカードで買い物をして12回払いで支払うのであれば、それは12ヶ月ローンを利用することと実質的には同じなのです。
クレジットカードとローンは同じようなものだという認識を持っている人の場合には、利用について慎重に考えるため使いすぎて失敗することは少なくなります。
クレジットカードの契約をしてカードの利用に慣れてくると「クレジットカードがあれば何でも買える」という気持ちになりがちです。
このような時期には気持ちが大きくなって使いすぎで失敗してしまうことが多いため、クレジットカードをできるだけ慎重に利用することが求められます。
具体的には全ての利用明細を保管して定期的に見直すことなどが効果的です。
利用明細を専用のノートなどに貼って定期的に見直すことにより、利用の状況をしっかりと把握することができます。クレジットカードを使いすぎてしまう人は自分の利用状況を把握していないことが多いのです。
多くの人は自分の収入についてはしっかりと把握しているのですが支出についてはそれほど重要だとは考えていません。
節約のためには収入と支出のバランスが重要になります。
クレジットカードの利用が初めてだという人の場合には自分の支出額をしっかりと把握して収入の額と比較してみることをおすすめします。
クレジットカードのキャッシング枠はカードローンとほどんど同じです
クレジットカードにはキャッシング枠が付いてくる場合があるのですが、このときのキャッシング枠はカードローンとほとんど同じものだと考えることができます。金利などの条件もほとんど変りません。
ただし利用限度額については大きな違いがありますので注意が必要になります。
クレジットカードのキャッシング枠はほとんどの場合にはカードローンよりも利用限度額が小さくなっています。
クレジットカードのキャッシング枠はショッピング枠とあわせて利用限度額が決められますので、借り入れ専用であるカードローンと比較するとどうしても小さめになってしまうのです。
クレジットカードの審査ではカードローンなどによる他社借り入れがあればそれだけ不利になりますので、カードローンの借り入れがあるという人はできるだけ返済をすすめて借入残高を減らすようにしましょう。
可能であれば借り入れの全額を返済してカードローンの契約を解約してしまうことをおすすめします。
クレジットカードのキャッシング枠はカードローンよりも利用限度額が小さくなってしまうため使いにくいと感じる人もいるようですが、一方で借入限度額が小さい方が使いすぎを防ぐためには有利だと考えることもできるのです。
たとえば借入額が30万円程度であれば返済が苦しくなっても努力すれば何とか返済を行うことができるはずです。
借入額が100万円以上になってしまうと、一度返済が滞ってしまうと次々と利息が増えてしまいますので、ほとんどの場合には返済不能の状況に陥ってしまうのです。
利用目的が限定されていないフリーローン(多目的ローン)はついつい使いすぎてしまいがちになりますので、30万から50万程度の借入限度額に抑えておく方が安全なのです。
さらに慎重に考えるのであれば10万円から30万円程度の借入限度額にしておけば、返済不能に陥ってしまう可能性は少なくなります。
キャッシング枠があればショッピング枠は不要なのでしょうか
クレジットカードでキャッシング枠が利用できるのであれば通常のショッピング枠は不要なのではないかという考え方があります。
キャッシング枠を利用して現金を用意すればそのお金で買い物をすることができるからです。
ただしキャッシング枠で借入をした場合には利息の支払いが必要になりますが、ショッピング枠を利用して1回払いなどを選択すれば利息の負担なしで買い物ができるという違いがあるのです。
またその他にもショッピング枠には様々なメリットがありますので興味がある人は自分で調べてみてください。