キャッシュレスでショッピングできるということで、普段の買い物でクレジットカードを利用する人も多いでしょう。通常カード払いをすると、カード会社がその代金を立て替えて、その後利用者はカード会社にその代金を支払います。
そしてもう一つ、カード会社と店舗との関係の中で手数料が発生しています。
目次(もくじ)
クレジットカードと手数料の関係
厳密にいうと、加盟店手数料と呼ばれています。
カード会社によって若干違いがあるものの、加盟店手数料として利用代金の3~7%をお店が負担することになります。ところがこの加盟店手数料を上乗せして、お客さんに請求している店舗もたまに見られます。
この場合、カード払いと現金支払いとで費用が変わってきてしまいます。
加盟店が上乗せしたくなる裏事情
加盟店としてみれば、カード払いにされると本来の売り上げから加盟店手数料分がダウンしてしまうことになります。
大きなお店・儲かっているお店であれば、カードが使えるとなれば気軽にショッピングできるとして、集客効果も上がるでしょう。
また現金のやり取りと比較すると、カードを出して端末に読み込ませるだけで良いので効率的にお客さんをさばけます。
しかしもともと小さなお店で、それほど多くお客さんのやってこない所だとこの恩恵をあまり受けられません。
むしろ加盟店手数料の重荷が大きくなって、カード支払いをするお客さんは招かれざる客状態になりかねません。しかも加盟店の中には、取引先の銀行から加盟店システム導入を半ば強制的に強いられることもあります。
店の負担を軽減するために、お客さんに加盟料を負担させようという意図が働く可能性もなくはないわけです。
加盟店手数料は店舗がカード会社に支払うもの
加盟店手数料は、あくまでも店舗の売り上げの中から支払うものです。
お客さんが手数料を負担する必要は一切ありません。どのカード会社でも一緒でしょうが、手数料をお客さんに負担させる行為は加盟店契約規約の中で禁止になっているはずです。
法律上はお客さんに手数料の負担をさせることは、違法には該当しないでしょう。
しかしカード会社との約束事を破っているわけですから、カード会社に対して何らかのペナルティが店舗に対して課せられる可能性は高いです。
加盟店が顧客にクレジットカード手数料を請求するのは規約違反です!
カード会社は加盟店からの手数料収入により利益を得ているのですが、加盟店が顧客にクレジットカード利用手数料を請求することは規約違反になります。
これは顧客が支払いを現金で行う場合にもクレジットカードで行う場合にも、クレジット加盟店には同様の対応を行うことが義務付けられているからです。
もしも店頭でクレジットカードを利用する際に手数料の支払いを求めらたとしても、顧客が手数料を支払う必要はありませんので、はっきりと断るようにしてください。
もし手数料の上乗せされた請求書が来たら?
もし請求書を見て見覚えのない手数料が上乗せされていたのであれば、その部分を指摘して、なぜこのお金を支払わないといけないのか説明を求めましょう。
もし店の運営のことを考えて手数料をやむなくお客さん負担にしているところであれば、手数料をすぐにひっこめる可能性もないことはないです。
しかし中には悪徳業者もいて、確信犯で手数料を巻き上げようと思っている業者もあります。その場合、おそらくクレームをつけても相手も手数料をひっこめない公算が強いです。
あれやこれやともっともらしいことを言って相手を丸め込めようと思っているかもしれません。
その場合には、自分が利用したVISAやMasterCard、JCBといったカード会社に連絡することです。そして加盟手数料を取られたこと、その店の名前や場所、いくら請求されたのかを説明することです。そうすれば、カードの担当者がその店舗に説明を求めるはずです。
そして規約違反をしていることが明確になれば、何らかのペナルティが課せられるはずです。
このように加盟手数料をお客さんが負担する必要は一切なく、現金払いよりも不当に高いお金を請求されることも本来はあり得ないことを頭に入れておきましょう。
クレジットカード手数料を支払ってしまった場合にはカード会社に相談をしてください!
その場では断ることができずにクレジットカード手数料を支払ってしまった場合には、カード会社に連絡をして対応を相談してください。
カード会社は手数料を請求した加盟店に対して改善を求めますし、加盟店にはペナルティが課せられることになります。
さらに支払ってしまった手数料については、加盟店から返金が受けられるかもしれません。
以前は手数料を支払ってしまった場合には支払った手数料分をカード会社が負担して、手数料分を差し引いた金額が請求されることが一般的だったのですが、その後手数料を請求されて支払ったと嘘の申請をする悪意ある利用者が増加したため、現在は支払った手数料はカード会社が負担するのではなく、加盟店が利用者に対して直接返金することになっているようです。
特にJCBカードは加盟店に対して厳しい対応を行っています!
様々なカード会社の中でも特にJCBカードでは、加盟店に対してかなり厳しい対応を行っています。
手数料を請求する店舗でどうしてもクレジットカードを使いたい場合には、JCBカードを利用するようにしましょう。後日加盟店からの、手数料の返金が受けられるかもしれません。
クレジットカードを利用する場合にポイントの付与率を変更するのは?
ビックカメラやヤマダ電機などの家電量販店で商品を購入すると、購入した商品の代金に応じてポイントが付与されます。
この時に一部の量販店ではクレジットカードで購入すると、現金で購入するよりもポイント付与率が低くなることがあるようです。
購入の際に「カード払いだと現金払いよりもポイントが2%分少なくなりますが、よろしいですか?」と確認された場合がこれに該当します。
クレジットカードを利用する場合にポイントの付与率が少なくなるのは、実質的にはカード利用手数料を支払っているのと同じことになります。
厳密にいえば加盟店の規約違反なのですが、ポイントは販売店独自の制度であるためカード会社では不問としているようです。