携帯電話やスマートフォンを持っている人は、特に若者の間では多いのではないでしょうか?
しかし若い人の間には、携帯電話やスマートフォンの料金を滞納してしまう人も多いです。
経済的な事情もあれば、ただ単に面倒だからというのもあるかもしれません。
特に分割で携帯電話やスマホを購入している人は、後々滞納をしていたことを後悔することになるかもしれません。
なぜかというと、携帯電話の料金を滞納していると、個人信用情報に延滞が登録されてしまうからです。
どのキャリアも共通しているようですが、支払期日から61日以上経過すると遅延を意味するAのマークがつくといいます。
延滞情報は登録され続ける
若者の中には、個人信用情報や延滞などといわれてもよくわからないという人も多いです。ですからAマークがつくかもしれませんよ、といってもなんのことだかさっぱりわからないという人も少なくありません。
実際個人信用情報の中には、支払いにルーズな人でAマークがずっとつながっているようなケースもあります。
現在の携帯電話の分割払いは、最長で24回払いとなっています。そして個人信用情報も、直近の24か月間の支払履歴について記載しています。
つまり何度も延滞をしていると、Aマークがずっとついてしまうわけです。しかもAマークが抹消されるまで、5年間の月日が必要となります。
もしクレジットカードの支払履歴であれば、カードを利用すれば過去にAマークがついていたとしても新しい履歴に更新されるので、古くなれば押し出されます。
ところが携帯電話の場合、きっちり24か月間なので、ネガティブな情報がずっと掲載され続けます。
ちなみに同じ携帯キャリアで別の端末を購入すれば、分割払いが再開されるので古い問題のある履歴は押し出されるのではないかと思っている人もいるはずです。
携帯割賦契約は全くの別物です。このため、次の契約ではきちんと期日通りに分割払いができていても、前の割賦の延滞情報は5年間きちんと載り続けます。
クレジットもローンもダメ?
もし個人信用情報にAマークがついていると、クレジットカードを作るのは難しくなると思ってください。
というのも最近のカード会社では、審査をスピーディに進めるために機械を使っているからです。
個人の属性や信用情報を高速で判断するシステムを導入しているのです。そこでAマークがついていると機械がNGを出してしまって、審査パスできないわけです。
マイカーローンや将来マイホームを持つときには住宅ローンも利用したい所でしょう。
しかし過去に携帯端末の支払いを遅延したことがあると、審査に引っ掛かってくる可能性は高いです。
この携帯電話の料金の支払遅延によるブラック情報化は、決して脅しでも何でもありません。実際携帯電話料金の滞納で、ブラックリストに登録されている恐れのある人の数は増えているといいます。
2013年の年末時点で、ブラック情報の登録数はおよそ275万件に達しているといいます。この数は、ここ3年間で3倍にもなっているのです。
電話料金は何も携帯電話の通信料だけではありません。分割で携帯端末を購入すると、その分割払いも含まれています。分割払いを滞納したということは、クレジットの延滞になり信用情報に傷がついてしまうのです。
ところがこのからくりをきちんと理解していない若者は、相当多いといわれています。
国でもこのような事態を重く見て、携帯キャリアを通じて注意喚起を促すなどの対策に出ています。しかしまずは個人個人が分割払いはクレジット契約であるという認識を深めないといけません。