クレジットカードの申込みをしたけれど審査に通らなかった。
そういった場合は、他のクレジットカード会社を利用するか、あるいはカードを持つことそのものを諦めるか、のいずれかになってしまいます。
しかし、ネットショッピングを始めとした様々なネットサービスを利用する際には今となってはクレジットカードが必須ですよね。持っていないと何かと不都合を感じる場面が多いものです。
ということで、クレジットカードは必要だけれど発行してもらえない、という方にオススメしたいのが「デビットカード」です。
デビットカードという名前を耳にしたことがある方も大勢いるでしょう。そしてデビットカードとクレジットカードの違いが良く分かっていない方も相当多いようです。
ということで今回はクレジットカードとデビットカードの違いに焦点を当てつつ、特徴や使い勝手などについて紹介していきたいと思います。
目次(もくじ)
デビットカードの仕組みとは?クレジットカードとの違い
クレジットカードは支払いを一時的にカード会社が負担して、利用した翌月、あるいは翌々月に指定した口座から引き落とされる、という形ですよね。
一時的にとはいえカード会社が支払いを肩代わりしているため、審査があるわけです。一方のデビットカードは、カード会社が負担する、ということはありません。
支払いにデビットカードを利用した際、直接自身の口座からお金が引き落とされます。当然口座にお金が入っていなければ利用できないことになります。
クレジットカード | デビットカード |
---|---|
後払い | その場で支払い |
という風に認識すると違いが分かりやすいのではないでしょうか。
基本的な使い方としては普通のクレジットカードと全く同じ感覚で大丈夫です。ただし分割払いなどは利用できないので覚えておきましょう。
デビットカードは審査がないから誰でも作れる!?
クレジットカードを発行する場合、必ず審査を受けなくてはなりません。この審査では収入を始めとした返済能力、そしてクレジットヒストリーなどの個人信用情報を参照しています。
これが原因でクレジットカードが作れない、という事態が発生してしまうわけですね。
しかしデビットカードはクレジットカードとは違って審査がありません。つまり、誰でも申込みすれば発行してもらえるわけです。
もちろん、全く審査がなく、100%誰でもウェルカム!というわけでもありません。よく言われているのが「銀行口座開設程度の審査はある」というものです。
実際に銀行口座を作ったことがある人なら分かると思いますが、審査らしい審査はありませんよね。ほとんどの人がその場ですぐに口座開設できるはずです。
その程度の審査はあるものの、実質ないものだと考えて差し支えないでしょう。
15歳以上なら誰でも作れる?
デビットカードの契約条件をチェックしてみると、各社によって若干違いはあるものの、ほとんどは「中学生を除く15歳以上」に設定されています。
となると、クレジットカードを作れない学生でもデビットカードなら持つことができる、ということですよね。もちろん専業主婦、フリーター、ニート、年配の方でも作れることになります。
クレジットヒストリーは作れない
デビットカードは「口座に入っている金額分だけ買い物ができる」ので使いすぎを防げますし、審査がないので誰でも作れる、というメリットがあります。
非常に良いと感じる人も多いでしょうが、残念なことに「クレジットヒストリー」を築くことはできません。
このクレジットヒストリーというのは個人信用情報機関に記録される様々な情報のひとつ。
例えばクレジットカードの場合だと、適度に利用しつつその都度きちんと支払いができていれば、クリーンなクレジットヒストリーが作れ、これが住宅ローンやマイカーローンを契約する際にプラスに働くことが多々あります。
もちろん、逆に言えばクレジットヒストリーが悪いと様々な審査に悪影響を与えてしまうことになりかねませんが(いわゆるブラックリストの状態)。
デビットカードはクレジットヒストリーが残らないタイプのカードです。いうなれば、現金支払いをカードで行う属性のものですので当然といえば当然。
日常生活を送る上でクレジットヒストリーはそこまで意識しなくても良いのですが、将来的に住宅ローンを組みたい、ゴールドカードを所持したい、といった目的があるならデビットカードは適していないかもしれません。
ポイント還元率はクレジットカードに軍配
クレジットカードを利用する一番の理由として挙げられるのは「ポイント還元」があるからではないでしょうか。使えば使った分だけポイントを獲得、そしてそのポイントで次の買い物をもっとお得に!
クレジットカードが便利に使えるから、というよりはポイント目的で活用している方が多いと思います。
デビットカードはカードによって異なりますが、ポイント還元が用意されているものもたくさんあります。しかし、残念ながら還元率はクレジットカードに及ばないのが現状です。
ということで、クレジットカードの審査に通らないから、年齢の関係上まだクレジットカードを持てないから、といった特別な理由がない限りはデビットカードをもつ理由はあまり強くは無いでしょう。
同じように保険の付帯に関してもやはりクレジットカードの方が充実している傾向が強いです。
最初はデビットカードを作っておいて、普段から利用するようにし、カードを使うことに慣れてきたらクレジットカードに移行する、といった使い方は非常に良いと思います。
また、クレジットカードを作ってからもデビットカードを所持し続けるのもありだと思います。サブカードとしての使い勝手は高いです。
代表的なデビットカードを紹介!
クレジットカードほど種類は多くないデビットカード。やはり定番所というのはある程度決まっています。
ということで今回は使い勝手の良さや知名度の高さからオススメできるデビットカードをいくつか紹介したいと思います。
三菱東京UFJ-VISAデビット
メガバンクのひとつである三菱東京UFJが発行しているVISAブランドのデビットカードです。テレビや雑誌などで広告を見かけることも多いですよね。
中学生を除く15歳以上から申し込むことができ、ポイント還元率は0.2%。特定の条件を満たせばポイント還元率が高くなります。
年会費は初年度無料、2年目以降は1080円が必要になりますが、23歳以下の利用者、もしくは10万円以上の利用のいずれかを満たしていれば翌年度も年会費無料になります。
普段使いしていれば案外簡単に達成できるので実質年会費無料で使えるデビットカードとしても有名ですね。
楽天銀行デビットカード
楽天銀行から発行されているデビットカードです。国際ブランドはVISA。
16歳以上が申込み条件となっており、カード発行の難易度が非常に低いです。まさに誰でも作れるデビットカードと言えるでしょう。
楽天グループと言えば「楽天スーパーポイント戦略」で有名ですが、もちろん楽天銀行デビットカードでも楽天ポイントを獲得できます。
ポイント還元率は0.2%で、100円の支払いに対して2ポイントずつ獲得できます。もちろん、楽天カードと同じように色々なキャンペーンを組み合わせることでポイント還元率が高くなります。
年会費は1029円かかってしまうのがネックといえばネックでしょうか。
スルガVisaデビット
静岡県や神奈川県を中心に展開しているスルガ銀行によるデビットカードです。国際ブランドは名前の通りVISA。
どうして地方銀行なのに…と思う人もいるかもしれませんが、VISAブランドのデビットカードを普及させた第一人者として有名なんです。
一昔前まではデビットカードを作りたければスルガ銀行1択だったのですが、今は上述したように選択肢が増えています。申込み条件は中学生以外の15歳以上。
還元率は0.2%とデビットカードの中では高い水準です。そして何より嬉しいのが年会費無料。特にこだわりがないならスルガVisaデビットが最も使い勝手が良いのではないでしょうか。
まとめ
クレジットカードと比べるとデビットカードの知名度というのはそこまで高くないように感じられます。
確かに、ポイント還元率だったり、様々な付帯サービスのことを考えるとクレジットカードの方が長く使い続けるのに適しているのは分かります。
クレジットカードが欲しいけれど諸事情によって発行できない、というときはデビットカードのことを思い出してみてください。
クレジットカードのように使いすぎの心配もありませんし、学生でも持てるというのはデビットカードならではの大きなメリットだと思います。